10周年記念第10弾は意外な味!「ささらがた」に黒トリュフとポテトの刺激、正直な感想を…
北は青森県から南は熊本県まで、百貨店や直営店、または各催事にてお店を展開されている名古屋発祥の和菓子屋「両口屋是清」さん。その起源は古く、1634年に名古屋で開業されたのがはじまりと言われています。実は名古屋も老舗とよばれる和菓子屋さんがいくつも存在する、茶の湯文化が栄えた場所。
その両口屋是清さんには、「両口屋是清といえば!」な銘菓が沢山。ふわふわの皮で粒あんや林檎あんを挟んだどら焼きのような千なり、お茶菓子や慶弔菓子の好適品としても人気の高いよも山や志な乃路、そして新しい銘菓としての名を轟かせている「ささらがた」。こちらは食べきりサイズの羊羹をベースに、多彩な味わいの羊羹や浮島、餡村雨(そぼろ状のようなお菓子)、錦玉をあわせた見た目も華やかなお菓子。特に夏季限定の檸檬や西瓜といったフルーツをあわせたものはお子様にも人気の高い商品です!
そのささらがたに、なんと黒トリュフをあわせた限定品が登場…!ここは正直に、レビューさせていただきます。
実はささらがた、昨年秋から発売開始10周年を記念して、様々な国をイメージした味が1か月限定で展開されています。カナダならメープルシロップ味、ニュージーランドはキウイフルーツ味(こちらが美味しかった)などなど。今回は、来年の夏季オリンピック開催地・フランスのパリをイメージしたお味!そしてフランスはシャンパンでもなくワインでもなく、まさかの黒トリュフとポテト!ポテトです、ジャガイモです。
開封した瞬間、間髪入れずに飛び出すスパイシーな黒トリュフの香り。そして「Bonjour!」の焼き印が施されたジャガイモの餡村雨。薄いきつね色の飴村雨のせいか、一見すると洋菓子のようにも見えます。
肝心のお味はといいますと、個人的には分離されてるといいますか、やや黒トリュフが強すぎるような印象。芳醇を通り越してスパイシーになっているため、その存在感がお店の美味しい白餡の羊羹を完全に凌駕してしまいまい、ポテトの風味もぼやけてしまっているような。確かに後味にポテトの名残を探そうと思えば探せるのですが、かといって一度に沢山頬張るようなタイプでもなく。意外と塩気が強い、おつまみ寄りかもしれません。常温、冷蔵と試しましたが常温の方がまだしっくり。
話題として、もしくは私のようにある意味コレクションとしてチャレンジするのはありかもしれませんが、沢山購入して差し入れに…となると、ちょっと首を捻りたくなるような気もします。
ぜひ、インドの際は黒トリュフのようなスパイシー系のカレーではなく、チャイのようなまろやかな刺激であってほしいと願います…。
こちらは各店舗や百貨店ではおひとつから、公式サイトのオンラインストアからは3個入りから購入することができます。
<両口屋是清・本店>
公式サイト(外部リンク)
愛知県名古屋市天白区八事天道302
9時~18時(販売)
定休日 水曜