「ついウジウジ考えてしまう…」というあなたへ。心理カウンセラーから、大切なメッセージをお届けします。
こんにちは。
精神医学と性格心理学に詳しい
心理カウンセラー(公認心理師)の竹内成彦です。
今日は、「ついウジウジ考えてしまう…」というテーマでお話したいと思います。
世の中には、「ついウジウジ考えてしまう…」というタイプの人と、「ウジウジ考えないサッパリしている」というタイプの人がいます。
ウジウジ考える人は、何か決めるのに、時間がかかることが多いです。反省や後悔ばかりしていることが多いです。
いっぽう、ウジウジ考えないサッパリしている人は、決断が早いです。反省や後悔などしないことが多いです。
ついウジウジ考えてしまう人は、なんだか情けないイメージですが、「短所でしかない」とは言い切れません。何故なら、ウジウジ考える人は、物事を多面的に見ることができる…という長所を持っていることが多く、反省や後悔をすることが得意なので、同じ過ちを繰り返すことが少ないからです。
あるとき、マナーセミナーに参加し、終了後、その講師の方と、私を含めた参加者4人でレストランに入ったことがありました。マナー講師は、私たちに尋ねました。「もしも皆さんが、ご友人と一緒に食事に行き、食事中に友人がフォークを落としたとしたら、皆さんはどうされますか?」
私の右隣の人は、「店員さんを呼んで、フォークを交換してもらう」と答えました。私の左隣の人も、似たようなことを言いました。私も「ええ、同じです」と答えました。
すると、そのマナー講師は言いました。「正解はですね、自分も一緒にフォークを落として、それから店員さんを呼ぶのですよ。そうしたら、ご友人にだけ恥を欠かせなくて済むでしょう」と…。
その話を聞いた、私の両隣の人たちは、感嘆の声をあげました。「わぁー、凄い。そこまで気配りするのですね。マナーって奥深いですね」と…。
あなたは、この話を聞いてどう思いますか? どう思いましたか?
私は、正直、全く同意・共感できませんでした。
「呼ばれた店員さんはどうなるのだろう?」「わざわざ余分にフォークを洗わされる洗い場の人は、どうなのだろう?」「もしも、自分の気遣いが、友人にバレてしまったら、もっと恥を欠かせることになるのではないか?」等、こんなふうに、いろんなことを考えてしまったのです。
笑みを浮かべているマナー講師と、感動している私の両隣の人を見て、私は軽い疎外感を覚えました。唯一の救いは、そのとき私が、余分なひとことを何も発しなかったことです。
あなたは、この一連の話を聞いて、どう感じますか?
「竹内は、いろんなことをゴチャゴチャ考える人だなぁー」と思いましたか?
それとも、「竹内の言うこと、わかるわぁー」と思いましたか?
私(竹内成彦)は、どちらかと言うと、ついウジウジと考えてしまう人です。それは私の短所には違いありませんが、短所ばかりとは言えないと思っています。
そんな私は、自分のウジウジ性格をどう生かしているのでしょう。
今日はそれを、あなたにちょっとご紹介したいと思います。
私は、「失敗は成功のもと」と考えることがうまく出来ません。失敗はやはり失敗でしかない…と思ってしまうからです。そんな私は、「どうして失敗したか?」 ウジウジ考えます。そして、「どうしたら次は、成功するか?」考えるようにします。
成功する方法が思いつかない時は、「失敗が自分に教えてくれること、失敗が自分に教えてくれたこと」を考えるようにしています。そう、「この失敗という事実は、自分に何を教えようとしているのか?」と、考えるようにしている…ということです。
「まっ、いっかぁ」と考えることも素敵ですが、「まっ、いっかぁ」と考えることが苦手な人は、ついウジウジ考えてしまう自分のことを嫌わず、ものごとを多面的に考えらえれる自分の特徴を生かし、周囲をよく見て、耳をすまし、失敗から学ぶ姿勢を持てば、今より幸せな道を歩めるようになるのではないか…と思います。どうぞ、ウジウジ考えてしまう自分を忌み嫌わないであげてください。
今日も最後までお読みくださって、どうもありがとうございます。
心から感謝申し上げます。
この記事を書いた人は、心理カウンセラー(公認心理師)の竹内成彦です。