冬将軍の“第一陣”到来 あす21日(土)東北日本海側は猛吹雪に警戒を
今シーズンこれまでも日本付近には何度か寒波がやってきました。12月中旬には山形・福島・新潟で大雪に、クリスマス前には高知で最大14cmの雪が積もる大雪になりました。ところが今月中頃からはこうしたニュースはあまり流れなくなり、むしろ季節先取りの暖かさになった日さえありました。
寒波というのは「波」と書く通り、寄せては返すものです。日本に寒さや雪をもたらす寒気は、北極圏で蓄積されて、それが日本付近まで放出されて、放出しきったらまた蓄積されて…というのを繰り返します。先週13日(金)に全国的に季節を先取りした暖かさになったのは寒気の蓄積期に入っていたためで、今は再び放出期に入っています。蓄積された寒気が間もなく日本列島にやってきます。
2段階で寒波到来
既にきょう20日(金)は北日本で雪や風の強まっている所があります。
これは低気圧が発達しながら接近しているためで、あす21日(土)にはこの低気圧は東へ抜けていきます。それによって今度は西高東低の冬型の気圧配置になり、上空には強い寒気が流れ込んでくる見込みです。
東北日本海側では断続的に雪が降り、風も強まる見込みです。瞬間的には30メートル前後の暴風が吹き荒れるおそれがありますので猛吹雪に警戒をしてください。
ただ今回はこれで終わりではありません。21日(土)にやってくる寒波はいわば冬将軍の“第一陣”、第二陣は来週やってくる見込みでこちらが本陣です。
25日(水)頃には一段と強い寒気が日本列島に押し寄せる見込みです。この強さはひと冬に1回あるかないかといったレベルで「今季最強寒波」と言って差し支えないでしょう。(既にテレビ報道などでは今シーズン何回も使われている言葉ではありますが…)
これにより日本海側では来週後半にかけて雪が降り続き、また宮城県の平野部でも24日(火)などは雪が降り積もりそうです。
気温も極端に低くなります。東北地方では、最低気温が-5度~-10度、最高気温でも氷点下の真冬日の所が多くなる見込みです。今一度、寒さや雪への備えをしておいた方がよさそうです。