ビジネス向け「Twitter Pro」が話題に、ただし注意点も
11月3日、日本のTwitterユーザーの間で「Twitter Pro」が話題になりました。ビジネスでTwitterを使う人に向けた新機能ですが、利用にあたっては注意点もあります。
この機能は10月に「Twitter for Professionals」として米国で始まったものです。Twitterアカウントの種類としてブランドや企業などの「ビジネス」、有名人やインフルエンサーなどの「クリエイター」を選べるようになり、これまでの「個人用」アカウントと差別化できます。
どちらのProアカウントも無料で使えます。いったんProアカウントに変更した後にアカウントの種類を切り替えたり、元の個人用アカウントに戻したりもできます。
Proアカウントにするメリットとして、プロフィール欄にさまざまな「モジュール」で組み込めるようです。企業の所在地などを示せる「About」、Twitterが買収したRevueのニュースレターと連携できる「Newsletter」、ショッピング機能「Shop」といったモジュールを米国で提供しており、日本への展開も期待されます。Twitterに広告を出す機能も使いやすくなるようです。
Proアカウントでは職業を選べるようになっており、筆者が数えたところ990種類もありました。米国で一般的な職業のリストをベースに、日本語化したものと思われます。(完全なリストはこちら。筆者作成)
ただし、Twitterを個人的に利用している人が安易にProアカウントに切り替えるのは注意が必要です。Twitterが定めるポリシーによれば、信頼できる情報を表示するなどいくつかの要件を満たす必要があり、これらを満たさない場合、Proアカウントの一時停止などのペナルティがあると説明しています。
「国王」など珍しい職業を名乗りたい気持ちは分かりますが、Twitterは真面目な機能として提供しているため、遊び半分に利用するのは避けたほうが無難です。
ライバルはInstagramビジネスアカウントか
Twitter Proが参考にしたと思われる機能が、Instagramのビジネスアカウントです。インスタにも「クリエイター」と「ビジネス」のアカウントが用意されており、閲覧数などの分析機能、広告の出稿や問い合わせ機能などを利用できます。
Instagram側の新たな動きとして、11月3日(米国時間)にはインスタの写真をツイートした際にプレビュー表示が「復活」することを発表しました。かつてInstagramはこの機能を無効にしたため、ツイートからプレビューを見ることはできませんでしたが、それが再び有効になります。
この復活により、インスタの写真をTwitterで共有する人は確実に増えるとみられ、Twitterからインスタへの流入が期待できます。SNSをビジネスやマーケティングに活用している人は、Twitterとインスタの関係を改めて見直すことをおすすめします。