まさか適応障害と思っていたらうつ病だった?知っておきたい真実とは
こんにちは、精神科医しょうです。
精神科外来をやっているとこんなことを耳にすることがあります。
「私は適応障害と言われていたのですが、最近うつと言われました」
意外かもしれませんが、このような事はしばしばありうるんですね。
そこで本日のテーマは、「適応障害と思っていたらうつ病だった?」についてお話していきましょう。
この記事を読んでほしい人
- 適応障害が長引いている人
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適応障害と思っていたらうつ病だった!?
「適応障害とうつ病は違う病気でしょ?」と声が聞こえてきそうです。
しかし、適応障害だと思っていたらうつ病だったということは、結論としてはありえるんです。
その理由についてお話する前に、適応障害とうつ病の違いからお話していきましょう。
適応障害とうつ病の違い
適応障害というのは明らかなストレス因に反応して起こります。
その症状としては気分の落ち込みや、不眠から体の症状まで多種多様です。
そのため、ストレス因から離れたり、ストレス因を調整することによって良くなっていくケースが多いんです。
一方で、うつ病はストレス因はあったりなかったりで様々です。
うつ病は、脳内のセロトニンやノルアドレナリンといった神経伝達物質の乱れからくる病気なんです。
適応障害からうつ病になる
うつ病は脳内の神経伝達物質の乱れからくるというお話をしました。
一方で適応障害は脳内の神経伝達物質の乱れまでは起きていないことが多いんです。
しかし時々、適応障害の方がストレス因から離れて1ヶ月以上経つのに、症状が全然良くならないことがあるんです。
この状態は、適応障害からうつ病に移行してしまっている状態なんですね。
ストレスに晒されている期間が長かったりすると、うつ病になってしまうこともあるんです。
つまり、適応障害と思っていたらうつ病だったというのはこういったケースのことなんです。
一定期間以上、適応障害の状態が続くと、脳内の神経伝達物質の乱れが起きてうつ病に移行するんです。
このような状態になっていると、いつの間にか適応障害ではなくうつ病という診断がついたりするんですね。
まとめ
本日は、「適応障害と思っていたらうつ病だった?」についてお話しました。
いかがでしたか?
もしあなたが現在、ストレス因に我慢し続けている状態でしたら危険なサインです。
無理して我慢し続けているとうつ病に移行してしまうこともあります。決して1人で抱えて、我慢しすぎないようにしてくださいね!
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