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ユニクロのカシミヤセーターはシャンプーで洗うとふんわりプロの仕上がり。

ハナおうちクリーニング(洗濯)研究家

カシミヤのセーターと聞くと高級品にイメージがありますが、最近ではユニクロで安く販売されていて手に入りやすくなりましたよね。

カシミヤを普段着に使っているという方も最近では珍しくはないんじゃないでしょうか?

普段使いしているからこそ、クリーニングに出さずに自宅で洗いたいですよね。

じつはカシミヤは特別な専用洗剤を購入しなくても普段お使いのシャンプーとリンス(コンディショナー)を使うとキレイに洗えます。

ヨレてしまった袖(そで)などの修復方法も公開します。

ウールやカシミヤは意外と丈夫な素材ですので、ちょっとだけ手入れしてあげると長く美しいまま着用できますよ。

カシミヤをシャンプーで洗うメリット

カシミヤはインド北部のカシミール地方で生息している山羊のうぶ毛を使用した高級天然素材で、軽く、暖かく、刺激の少ない肌触りが特徴です。

暖かさの秘密は、カシミヤの極細の毛とクリンプにあります。

羊毛約20マイクロンの太さに対してカシミヤは14〜16マイクロンという細さなんです。

クリンプとは繊維の縮れのことで、縮れた極細繊維が複雑に絡み合い断熱効果の高い空気を蓄えることで暖かくて柔らかい素材になります。

そんなカシミヤの繊維を顕微鏡でみるとスケール(鱗片)で覆われており、透明のキューティクルでコーティングされています。

そして、水に濡れたキューティクルが開いて絡まりやすくなることで縮みなどの原因になります。

ほぼほぼ人間の髪の毛と性質が似ているんです。

人間で言うところの癖毛の猫っ毛(極細の毛)がカシミヤだと思ってもらえるとイメージしやすいと思います。

なので、カシミヤと性質の似た人間の髪の毛を洗うシャンプーを使うとダメージを与えることなく洗えるんです。

もちろんおしゃれ着用洗剤を使ってもいいのですが、シャンプーを使った方が汚れ落ちがいいのでおすすめなのです。

カシミヤセーターを洗うのに必要なもの

【必要なもの】
・手持ちのシャンプー(できればシリコンが入ったものが好ましい)
・手持ちのリンス(柔軟剤でも可)

シャンプーは流行りのノンシリコンよりもシリコン入りのほうがオススメ。

アモジメチコン(ジメチコン)というシリコン成分がはいっていると、繊維をコーティングしながら洗うので、滑りがよくなり縮みや型崩れを起こしにくくなるからです。

ちなみにおしゃれ着用洗剤にもシリコンが入っているんですよ。

ノンシリコンのシャンプーを使う場合は仕上げには必ずリンスか柔軟剤を使用してください。

下準備で仕上がりがプロ級に!

保険だと思って型をとっておく

模造紙などの大きめの紙にセーターの型をとっておきます。

これをやっておくと、万が一縮んだときに型に合わせてアイロンで伸ばして修復することができるからです。

保険だと思ってやっておくことをおすすめします。

より美しく仕上げるために毛玉をとる

カシミヤの繊維は極細なので摩擦による毛玉がつきやすくなっています。

毛玉があると、せっかくキレイに洗っても毛玉の影ができてしまって黒ずんで見えます。

できてしまった毛玉は取っておきましょう。

伸びてヨレヨレになった襟ぐりや袖を修復する

ウールやカシミヤに限らずニット素材は袖は襟ぐりなど着用頻度が高いと伸びてヨレてしまいます。

洗うついでにヨレを修復しちゃいましょう。

伸びてヨレヨレになってしまったところを糸で縮めながら縫っておきます。

縫い縮めた状態で洗います。

洗ったあとでスチームアイロンを当てると買った時のように整います。

少し面倒臭く思うかもですが、ヨレヨレがなかったことになるのでオススメ。

下準備は以上です。

早速洗っていきましょう

カシミヤをシャンプーで洗う方法

デリケートなカシミヤは手洗いします。

おしゃれ着用洗剤ではなく、洗浄力の高いシャンプーをつかうので、擦ったり揉んだりしなくても浸け置くだけでキレイに洗えます。

意外と簡単なのがシャンプーでの手洗いです。

1、セーターを裏返しにして洗います

2、水(人肌の温度)にシャンプーをよく溶かして、その中にセーターを入れて10分ほど浸け置き

3、洗濯機で脱水(タイマーは1分)

4、容器に水をためて脱水が終わったセーターを軽く揺らすようにすすぎ

【柔軟剤やリンスを使う場合】

新しく水をはり、柔軟剤やリンスを溶かし、セーターを入れて5分漬け込み、水を変えて1回すすぎます。

5、最後は洗濯機で1分脱水

平干しの陰干し

洗い終わったら干す作業です。

水を含んだセーターの重みで伸びてしまわないようにハンガーにかけてほすのではなく平干しします。

最近は100円ショップでも平干し用ネットが販売されているので、購入してもいいですし

テーブルなどの上に置いて乾かしてもOKです。

色褪せなどの心配があるので、日が当たる場所ではく日陰で干します。

仕上げ

完全に乾いたらスチームアイロンで形を整えていきます。

糸で縮めた袖や襟ぐりなどにスチームアイロンをあてます。

セーターに直接アイロンが押し付けないように、セーターから1cmほど浮かせた状態でスチームだけをあてます。

糸をほどいたらできあがりです。

ヨレヨレになっていた袖がピシッと整いました。

万が一、縮んでしまった場合は下準備で型どった紙に合わせてセーターを引っ張りながらスチームアイロンのスチームをあてながら少しずつ伸ばしてみてください。

最後に洋服用ブラシでブラッシングすると光沢がでて新品のように仕上がります。

シャンプーを使って自宅で洗ったカシミヤはふんわりとした肌触りが気持ちいいです。

興味のある方は、試してみてくださいね。

おうちクリーニング(洗濯)研究家

年間100以上の洗濯グッズを自腹で試すおうちクリーニング(洗濯)研究家。世の中に当たり前のようにある洗濯に関する常識が本当なのか?売れている商品は本当に使えるのか?そんな疑問を実際にやってみて、誰もが目に見えるかたちで公開するブログ「洗濯ラボノート」を運営。雑誌「LDK」、「LEE」、「Mart」、「大人のおしゃれ手帳」など多数掲載。関西を中心にテレビにも出演。 苦手を「できる!」に変える洗濯の裏技やグッズを紹介します。

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