【Yahoo!ニュース 個人】6月の月間MVAとMVCが決定
■Yahoo!ニュース 個人、6月の「月間MVA(Most Valuable Article)」と「月間MVC(Most Valuable Comment)」が決定しました
社会の課題を伝えている・議論を喚起している・読者の心に響く……などの観点で選出している「月間MVA」。記事のアクセス数ではなく、目指す世界観「発見と言論が社会の課題を解決する」「文化の発展に寄与する」を体現している記事を、編集部を中心とした運営スタッフがアナログで選出しています。あわせて、Yahoo!ニュース 公式コメンテーターによるニュースへの理解が深まるコメントとして「月間MVC」も選出しました。厳選3本の記事と2本のコメントを、筆者の受賞コメントとあわせてご紹介します。
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6月のMVA
■ノーノー達成者続出の謎…なぜ今のプロ野球は投高打低なのか?(上原浩治)
筆者による受賞コメント:今季のプロ野球の「投高打低」を象徴する無安打無得点試合が続出する背景について、新型コロナウイルス禍の影響があるのではという持論を書きました。読者の皆さんから大きな反響をいただき、受賞につながったことは光栄です。いつも言っていることですが、野球に正解はありません。異なる意見も含めて、建設的な議論のきっかけになるようなコラムをこれからも書いていきます。(上原浩治)
選出理由:無安打無得点試合(ノーヒットノーラン、通称「ノーノー」)が続出する今季のプロ野球。ファンの気になるタイムリーな話題を、経験に裏打ちされた独自の目線で分析し「投高打低」のシーズンとなっている背景を解説してくれました。スポーツにおける新型コロナ禍の影響を考える上でも示唆的な原稿です。
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■「もう梅雨明け?」 速報発表の難しさと受け止め方(片平敦)
筆者による受賞コメント:選出いただきありがとうございます。気象庁による梅雨入り・明けの速報発表について、その難しさ・悩ましさを気象報道の現場にいる者として毎年強く感じていました。そして、今年の梅雨はいつも以上に個性的でした。梅雨のような季節現象には年ごとの特徴や違いがあることを改めて強く認識するとともに、今年は例年以上に大勢の方が不思議さを感じるのではないかと思い、本記事を執筆した次第です。皆様の疑問に少しでもお答えできる記事であったならば幸いです。(片平敦)
選出理由:6月27日に関東甲信地方で統計開始以降最も早い梅雨明けが発表されるなど、異例の早さの梅雨明けが各地で続いています。本記事では、気象予報士である筆者が、梅雨の時期を速報として発表することの難しさや課題を丁寧に綴っています。梅雨入り・梅雨明けの発表は大雨災害や熱中症など防災、安全対策的な役割をもつことにも言及。速報に左右されず、一人ひとりが日々の天気予報の動きを意識して行動することの大切さを伝えてくれます。
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■女性芸能人の大喜利「IPPON女子グランプリ」、松本人志の試みが成功した理由と勝敗を分けたポイント(田辺ユウキ)
筆者による受賞コメント:私自身、かつて頻繁に地下の大喜利イベントに出演していました。壇上には、大手事務所所属のお笑い芸人、ハガキ職人、大喜利イベントの常連、そのほか漫画家、ミュージシャン、アイドル、飲食店スタッフなどいろんな人たちが揃っていました。そういう「ごった煮」の状況では決まって場が荒れます。「大喜利慣れ」をしている人たちは、「大喜利素人」の空気を読まないハチャメチャな回答に苛立つことがあったはず。時には、本当におもしろい回答がボヤけて見えることも。『IPPON女子グランプリ』の女性タレント版からは、何でもありの「地下大喜利」のような荒れた場の空気が漂っていました。「大喜利慣れ」の面々のなかでも渋谷凪咲さんはその荒れた場の空気に対抗し、意に介さずフリップを返し続けたのが滝沢カレンさんだったと私個人は考えています。主宰・松本人志さんの興味深い「実験」だったのではないでしょうか。(田辺ユウキ)
選出理由:「面白い発想を出した人が優勝」と思いがちな大喜利大会の難しさについて、いわば大喜利エリートだけが集まる本家IPPONグランプリでは読み取りづらい「流れ」や「組み合わせ」の妙の大きさが、筆者の解説によってよく理解できる記事となっています。番組の企画の枠組みに対してはSNS上で賛否もありましたが、放送の流れに丁寧に沿った執筆内容で、そこも含めて松本人志さんの「実験」だったのだろうと思わせてくれます。放送翌日早朝の発信で、番組を観た人はもちろん、番組を観ていない人も思わず見逃し配信で確かめたくなるような記事内容でした。今後の大喜利大会を楽しむ目線も深まったのではないでしょうか。
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6月のMVC
■甲子園で感動の再会 新庄剛志が記した20年越しの愛情メッセージ(朝日新聞デジタル)の記事へのコメント(岡本育子)
筆者による受賞コメント:阪神のファーム取材を始めた頃に初めてお会いした梅本寮長が、初心者の私に1つ1つ噛み砕いて教えてくださったことを今も感謝しています。しばらくご無沙汰続きで、お元気でいらっしゃるのかなと思っていた時にこの記事が出ました。監督となった“息子”へ向ける、昔と変わらない寮長の笑顔に嬉しくなってコメントしてしまったという……思い出話で恐縮ですが、月間MVCに選んでいただいて本当にありがとうございました!(岡本育子)
選出理由:今季から日本ハムを率いるBIGBOSSこと、新庄剛志監督。派手な部分がよりクローズアップされますが、古巣でもある甲子園球場での、長く阪神の選手寮「虎風荘」の寮長を務めた梅本正之さんとの触れ合いは、印象に残るものでした。「父」のような存在の「寮長」とのほのぼのとした1シーンを、新庄氏がルーキーだった頃のエピソードや関係性を交えて、梅本寮長のお人柄や再会の意味を伝えました。読みながら心温まる、そんなコメントです。
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■デジタル教科書使った授業、中学生ら4割で「目の疲れ」…「昼間に眠く感じる」も4割(読売新聞オンライン)の記事へのコメント(平松類)
筆者による受賞コメント:選出いただきありがとうございます。デジタルデバイスは悪いという単純な事ではなく、使い方を知っていただければと思い書きました。読んでくれた方からも反応をいただけたので興味関心を持っていただきよかったです。(平松類)
選出理由:本格導入が目指されているデジタル教科書。そのデメリットと考えられる「目の疲れ」に関して専門家ならではの解説と対処法を寄せてくれました。ユーザーが「読んで良かった」と感じてくれるであろうコメントの一つの好例です。
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