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冬将軍出陣 14日(水)からは宮城県平地でも雪の可能性

小杉浩史気象予報士 / ウェザーマップ所属
14日(水)昼過ぎの天気分布の予想(提供:ウェザーマップ)

宮城県は、暖かかった11月から一転して12月に入ると冬らしい寒さの日が多くなってきました。一方で雪に関しては、仙台管区気象台で12月2日(金)に初雪を観測はしたものの、宮城県内のアメダスではまだ積雪はほとんど観測されていません。

ただあさって14日(水)からは一段と強い寒波が押し寄せてくる見込みで、平地でも雪の降り積もる所が出てきそうです。

冬将軍 出陣準備OK!

図は北半球の寒気を北極の真上から見た図で、図の下の方に日本列島があります。

今月初めの上空約1500mの寒気(提供:ウェザーマップ)
今月初めの上空約1500mの寒気(提供:ウェザーマップ)

今月初めの段階では、上空約1500mの寒気が2つに割れて、そのうちの1つが日本列島の方に流れ込んできていました。これによって急に寒くなりましたし、仙台でも初雪を観測しています。

一方、きょう12日(月)のものを見ると分裂は解消されましたが、依然としてシベリアには強い寒気が溜まっています。この寒気が14日(水)頃から日本列島に流れ込んでくる見込みです。

きょう12日(月)の上空約1500mの寒気(提供:ウェザーマップ)
きょう12日(月)の上空約1500mの寒気(提供:ウェザーマップ)

もう少し日本に近づいて比較すると、今月初めのものは「平地で何か降れば雪の目安」とされる寒気がちょうど宮城県付近にまで南下してきていました。ただ14日(水)にはこの寒気が日本列島をスッポリと覆うようになる予想で、今月初めよりも強い寒気ということが言えるでしょう。

上空約1500mの寒気の比較 左が今月初め 右が14日の予想(ウェザーマップ提供のものを著者加工)
上空約1500mの寒気の比較 左が今月初め 右が14日の予想(ウェザーマップ提供のものを著者加工)

宮城県の平地でも雪に

この寒気により、日本海側の地域では雪が降り続くようになるため大雪や吹雪に注意・警戒が必要です。また宮城県においても西部の山沿いでは本格的に積雪が増えていきそうですので、雪への備えをしておいた方がいいでしょう。

14日(水)午前6時の雨と雪の予想(提供:ウェザーマップ)
14日(水)午前6時の雨と雪の予想(提供:ウェザーマップ)

しかも上空の寒気が強まるとそれだけ雪雲が発達するため、奥羽山脈を越えても雪を降らせる力が残ります。このため宮城県東部においても今週は雪の降る日がある見込みで、場所によっては積もる日もあるかもしれません。

15日(木)21時までの24時間に予想されている降雪量 宮城県東部でも降雪が予想されている(提供:ウェザーマップ)
15日(木)21時までの24時間に予想されている降雪量 宮城県東部でも降雪が予想されている(提供:ウェザーマップ)

国土交通省の調査によると、既に宮城県内ではスタッドレスタイヤに交換済みの方が多くなっているそうですが、それでもシーズン初めの雪は交通事故が起こりやすくなります。今週は車を運転する際は路面の状況に十分ご注意ください。

気象予報士 / ウェザーマップ所属

東京都出身。大学卒業後、会社員やフリーターなどを経て、2012年に気象予報士を取得。2015年からミヤギテレビにて気象キャスターとして出演中。趣味はバイクに乗ること、目標は「宮城の天気と言えばこの人!」と言われること。南東北の北東から、天気の怖さと面白さをお伝えします。

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