暦通りのムーチービーサ(沖縄の寒さ)
ムーチーとは?
旧暦の12月8日、沖縄では子供のすこやかな成長を願って鬼餅を作り、年の数だけその餅を食べるムーチーという日です。今年は1月20日がムーチーとなります。昔、人食い鬼を餅で退治したことから、この日の餅を鬼餅と呼んでいます。
ムーチーは餅米粉に水を加えて、形は長方形に平たく作ります。餅は月桃(サンニンといいます)の葉(カーサ)で包み、カーサムーチともいいます。
子供のいる家では年の数だけ紐でむすんで天井から吊るします。学校行事としても定着していて、私も小学生の頃は、毎年学校の授業でも作っていたものです。
ムーチービーサ
沖縄では、ムーチーの頃は、冷たい北風が吹いて寒くなることからこの時期の寒さを、方言で”ムーチービーサ”と表現しています。
[沖縄方言]
ムーチー=鬼餅
ビーサ=寒い
あまりの寒さに沖縄県民凍える
今季は全国的に気温の低い状態が続いていますが、沖縄でも2020年12月31から2021年1月19日にかけての20日間平均気温は、低温となっています。60年以上生きているが、人生で初めて暖房を使う経験をした!という人もいるほどです。その人とは私の母で、あまりの寒さに報告がありました。エアコンの暖房のスイッチを人生で初めて押したそうです。沖縄では各家庭にヒーターは常備されていません。沖縄人にとって凍えるような寒さが続いたのです。
ムーチーの頃は例年寒い時期ですが、今年は顕著に出ています。
ただ、この先は気温が急上昇しそうです。
沖縄気象台は、1月14日に「高温に関する早期天候情報(沖縄地方)」を発表しました。
21日頃からは寒気の影響を受けにくく、暖かい空気に覆われやすくなるため、気温がかなり高くなる可能性があるとしています。
2月は球春到来(沖縄は9球団がキャンプ予定)
2月1日はプロ野球のキャンプインです。沖縄では1日は8球団(阪神、中日、DeNA、広島、ヤクルト、ロッテ、楽天、日本ハム)がキャンプイン、来月16日からは巨人が那覇で2次キャンプを行う予定です。
新型コロナウイルスの感染拡大により、無観客でのキャンプスタートとなりますが、その頃は気温の大きな変動はいったん落ち着きそうです。
(関連記事)