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今シーズン4度目のDFAとなるが、これまで同じく獲得球団が現れる

宇根夏樹ベースボール・ライター
マイケル・トンキン Jul 23, 2024(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 8月27日、ミネソタ・ツインズは、ニューヨーク・ヤンキースからマイケル・トンキンを手に入れた。この2日前に、ヤンキースは、トンキンをDFAとした。ウェーバー公示中のトンキンに、ツインズが獲得の名乗りを上げた。

 トンキンの移籍は、今シーズン4度目だ。それまでの3度は、4月9日にニューヨーク・メッツ→ツインズ、4月17日にツインズ→メッツ、4月25日にメッツ→ヤンキースと動いた。いずれも、その前にDFAとされている。1度目は金銭トレードで移籍し、2度目以降はウェーバー公示中に獲得する球団が現れた。

 1度目のメッツでは、3登板の4.0イニングで防御率4.50(8失点/自責点2)。ツインズでは、1登板の2.0イニングで防御率9.00(2失点/自責点2)。2度目のメッツでは、2登板の3.0イニングで防御率6.00(2失点/自責点2)。この時点では、計6登板の9.0イニングで防御率6.00(12失点/自責点6)だった。

 一方、ヤンキースでは、39登板の56.0イニングで防御率3.38(26失点/自責点21)だ。防御率の数値は、決して悪くない。ただ、最初の20登板が26.0イニングで防御率1.04(7失点/自責点3)であるのに対し、その後の19登板は30.0イニングで防御率5.40(19失点/自責点18)を記録した。

 ツインズに在籍するのは、今回が通算3度目となる。2008年のドラフトでツインズから30巡目・全体906位指名を受け、2013年にメジャーデビュー。そこから5シーズンを過ごし、141試合に登板した。北海道日本ハム・ファイターズで投げたのは、その直後の2018年だ。

 なお、シーズン中に4度のDFAは、最も多い回数ではない。例えば、これが史上最多なのかどうかは不明ながら、オリバー・ドレイクは、2018年の5月~7月に5度、DFAとされた。同じ年の11月と12月にも1度ずつなので、それらを含めると、1年間に7度のDFAだ。さらに、翌年1月も、DFAとなっている。

 ドレイクも、トンキンと同じく、右のリリーバーだった。2008年のドラフトで指名されたことも、彼らは共通する。ドレイクの順位はさらに低く、43巡目・全体1286位。こちらは、ボルティモア・オリオールズに入団した。

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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