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ドジャースはグラスナウに続いてストーンもシーズン終了!? ポストシーズンのローテーションは…

宇根夏樹ベースボール・ライター
ギャビン・ストーン(ロサンゼルス・ドジャース)Aug 31, 2024(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 今シーズン、ロサンゼルス・ドジャースで20試合以上の先発マウンドに上がった投手は、2人しかいない。25登板のギャビン・ストーンと、22登板のタイラー・グラスナウがそうだ。どちらも、防御率は3.50前後。それぞれ、3.53と3.49を記録している。

 ドジャースは、この2人を欠いたローテーションで、ポストシーズンに臨むことになりそうだ。

 ESPNのオールデン・ゴンザレスによると、ストーンの肩にはまだ痛みがあり、デーブ・ロバーツ監督は、今シーズンの復帰について、まずありそうもない、と語っているという。グラスナウも同様だ。こちらは、肘を痛めている。

 ポストシーズンのローテーションは、5人や6人ではなく、4人が多い。

 最初の2枠は、夏にデトロイト・タイガースから移籍したジャック・フレアティと、今月10日に復帰した山本由伸だろう。フレアティは、移籍前の18登板で防御率2.95を記録し、移籍後の8登板は防御率3.25。山本は、復帰後の2登板で計8イニングを投げ、11三振を奪い、失点は1、自責点はゼロだ。シーズン全体では、16登板で防御率2.63を記録している。

 彼らに続く、3枠目以降は不透明だ。

 クレイトン・カーショウは、左足親指の骨棘により、こちらも離脱中。ポストシーズンで投げられるかどうかは、まだわからない。

 あとは、ウォーカー・ビューラーボビー・ミラーランドン・ナックの3人に、トニー・ゴンソリンが候補になりそうだ。

 ビューラーとミラーは、後半に入ってから、どちらも先発6登板。それぞれの防御率は5.14と9.00だ。前半の防御率も、そう違わない。ナックは、後半の4登板――先発3登板とリリーフ1登板で防御率4.76。後半5登板目の9月18日は、これを書いている時点で4イニングを投げ終え、得点は与えていない。

 ゴンソリンは、昨年9月にトミー・ジョン手術を受けた。今シーズン、メジャーリーグでは登板しておらず、9月10日と15日にAAAで計4.2イニングを投げた。

 カーショウが戻ってくれば、ローテーションには、フレアティ、山本、カーショウ、ビューラーが並ぶと思われる。カーショウが不在の場合は、フレアティ、山本、ビューラーに、ミラーかナックではないだろうか。いずれにせよ、万全のローテーションからは程遠い。

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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