実際の年末の介護食メニュー公開
今年もあとわずかになりましたね。年末年始の介護食で頭を抱えている方もいるのではないでしょうか。そこで、今回は私が過去、年末に出した介護食のポイントをご紹介します。ポイントは「作る人が頑張らない!」「スーパーで手に入る」ことです。噛む力、飲み込む力がその時によって、違うのでその時に食べやすかったものを順番にご紹介します。
1.鍋料理:噛む力が弱く、飲み込みもうまくできない時は便利でした。味付けもさっぱりした寄せ鍋風、変わり種なら豆乳など鍋のつゆの味を変えると目先も変わります。ただし、キムチ鍋など辛いものは誤嚥(ごえん)の可能性があるので控えていました。具材も、白菜、豆腐は大活躍でした。お肉も豚バラスライスだと、脂で柔らかく、かみ切りやすく食べやすいようです。お魚は骨なしのものを入れたり、さつま揚げなど入れていました。おでんもいいですね。はんぺんや大根は柔らかく食べやすいですし、具沢山にしてもいいですし、好きなものだけを入れて作っても楽しいです。もし鍋の具材が食べられない場合でも、つゆをごはんに入れて、雑炊にして食べていました。作るのも材料を切って煮込むだけ。洗い物も少なく助かりました。
2.豚汁:具材は定番の豚肉(こちらもバラ肉スライス)、じゃがいも、玉ねぎ、大根、人参、ごぼう、ネギを入れてことこと煮込むだけです。大根、人参は薄切りにして食べやすく、柔らかくなるように切って、ごぼうは「ささがき」にすると食べやすく体も温まるということで好評でした。うどんと一緒に煮込んで「豚汁うどん」も好評でした。
3.コロッケやメンチカツ:こちらはお惣菜コーナーで買ってきます。手抜きではありません!介護する側も疲れます。いつも頑張っているからこそ、年末くらい市販品を堂々と使ってもいいんです。盛り付けを少し工夫してファミレスのようにすると、意外と好評でした。普段、外食ができない分このようなものが嬉しいようです。
「いつもと変わらない」「何も年末に出さなくても」と思われるかもしれませんが、介護する側も何かと忙しく疲れています。そんなときだからこそ、頑張らない簡単でいいんです。それが、年始に向けて体力を温存する秘訣です!また、食べ慣れているものが安心できます。
今年のわが家の年末は、介護メンズからリクエストのあった「年越しそば」です。てんぷらは…エビは揚げすぎると硬くなるので、揚げません。野菜の天ぷらにしようかな?作ろうかな?買ってこようかな?どうしようか考えています。
※食べる力、飲み込む力には個人差があります。また、温かい料理はやけどなどの心配もあります。心配な方はかかりつけの医師や訪問看護さん、ケアマネージャーさんなど気軽にご相談してくださいね。
せっかくの年末ですからいつもより時間をかけてゆっくりごはんをたべてみませんか?