宮城県 台風18号の後は木々も秋の装いに衣替え
きょう10月1日(火)は衣替えですが、宮城県は多くの所で最高気温25℃以上の夏日と、衣替えをするには高い気温が続きました。ただ、街中でも木々は赤く色づき始めていて、秋の足音も少しずつ聞こえてきています。
気象衛星ひまわりから見た紅葉
きょう日中の雲の様子を見ると、東北付近は高気圧に覆われているため、ほとんど雲のない快晴となっていました。
そしてこの気象衛星の画像をよく見ると、東北の内陸部では茶色く見えている部分があります。
これは木々が紅葉しているものと見られます。県内でも栗駒山(標高1626m)の山頂などでは既に紅葉が見頃を迎えているとのことです。
一方、より広い範囲の雲の様子を見ると、東シナ海には台風18号による雲があり、この台風があす以降は進路を徐々に東寄りに変えて日本海へ進む見込みです。
宮城県に来る頃には温帯低気圧に変わる予想で、この台風から変わる低気圧の影響で4日(金)~5日(土)は宮城県でも天気が崩れる見込みです。
そしてこの「台風が温帯低気圧に変わる」ということが、今後の涼しさを示唆しています。
台風のち温帯低気圧のち秋の空気
「台風が温帯低気圧に変わる」ということは、熱帯生まれ熱帯育ちの100%暖かい空気でできている台風に、冷たい空気が混ざって性質が変わるということを意味します。
今回の台風が日本海で温帯低気圧に変わるということは、それだけ涼しい空気が南下してくるということを意味しています。
上空約1500mの気温を見ると、きょうは平年よりも暖かい空気に日本列島は覆われていますが、台風から変わる低気圧が抜けた後、日曜日には北からの涼しい空気が北日本に流れ込んでくる予想です。
仙台の最低気温は、土曜日までは平年より高い状態が続きますが、低気圧が抜けた日曜日以降は15℃を下回る日が続く予想で、さらに山の上の駒ノ湯では連日8℃前後まで下がる見込みです。
一般的に、紅葉は最低気温が8℃前後になると始まると言われています。
人間の衣替えと同じく、台風が抜けた後は木々も秋の装いに衣替えしていきそうです。