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人気俳優にBIGBANG まで…2019年に除隊するファン待望の“韓流スター”は誰だ?

慎武宏ライター/スポーツソウル日本版編集長
2019年に除隊予定のイ・ミンホ(写真:Lee Jae-Won/アフロ)

毎年、新年を迎えて韓国芸能界で注目が集まるのは「今年誰が兵役を終えて除隊するのか」という話題だ。

2019年に除隊する韓流スターは?

2019年も多くの韓流スターの除隊が予定されている。BIGBANGや2PMなど日本でも人気のK-POPアーティストたちも下半期から続々と除隊することが予定されている。

(参考記事:2019年に兵役終了する韓流スターまとめ。トップ俳優に人気アイドルも!!

韓国メディアも「2019年にトップスターが全員帰ってくる」「うれしい除隊リレー」などと報じているが、具体的にはどんなスターが除隊するのだろうか。

まず代表的なのは、日本のドラマ『花より男子』のリメイク韓国版で一躍トップスターの仲間入りを果たし、『個人の趣向』『シティーハンター in Seoul』『シンイ-信義-』などで知られる俳優イ・ミンホだ。

“アジアのスター”と呼ばれるイ・ミンホは現在、ソウル江南(カンナム)区の社会福祉館で、「社会服務要員」として兵役を務めている。社会服務要員とは、国家機関、地方自治団体、公共団体、社会福祉施設で社会サービス業務や行政業務などに従事する、兵役の一種だ。

兵役免除された韓国芸能人もいるなかで

そもそも韓国の兵役は“成人男子の義務”となってはいるものの、身体検査などの徴兵検査を受けて実行される。検査で1~3級と判定された人は現役兵となるが、軍隊生活を送ることが困難な傷害や怪我を持つ人をはじめ、兵役免除される人もいる。

韓国芸能人のなかにも低学歴や過体重、視力に生計を理由に、兵役免除された者もいる。

(参考記事:「えっ、そんな理由で?」兵役を免除された20人の韓国芸能人を一挙紹介

イ・ミンホは過去に交通事故に遭っており、その後遺症で4級判定を受けて、社会服務員として兵役を務めているわけだ。イ・ミンホの除隊予定日は、2019年4月25日とされている。

『太陽を抱く月』『星から来たあなた』で知られるキム・スヒョンも今年、除隊する韓流スターだ。

キム・スヒョンは韓国を越え、中国や日本でも人気を博していた2017年10月23日に、惜しまれながら現役兵として入隊した。昨年11月には部隊で元気そうに過ごすキム・スヒョンの写真が報じられ、ファンを安心させていた。

除隊予定日は2019年7月22日となっている。

イ・ミンホとキム・スヒョンの除隊について、韓国芸能界では「(中国の)“限韓令”が始まる頃に入隊し、終わる頃に除隊する彼らは本当にスター性がある」という冗談が出たりもしていた。

現実に限韓令がどうなるかは定かではないが、それほど存在感の大きい韓流スターが戻ってくるということで、盛り上がっているということだろう。

チャン・グンソクの除隊時期が早まる?

一方、韓流スターにも影響する韓国の兵役事情は最近、少なくない変化が見られている。

ひとつは兵役期間の短縮だ。

陸軍の場合で従来は兵役期間が21カ月だったが、それが18カ月になる。それにともなって社会服務要員の期間も24カ月から21カ月に短縮される。2020年6月15日以降の入隊者から適用されるという。

ただし2017年1月3日以降の入隊者も対象となっており、2018年10月から2週間に1日ずつの割合で兵役期間が短くなる。つまり現在兵役中のチャン・グンソクも、その恩恵を受けることになりそうだ。

(参考記事:チャン・グンソクにBIGBANGなど。兵役中の大物芸能人、除隊はどれほど早くなる?

ほかにも、“良心的兵役拒否者”たちの服務案も決定した。

“兵役逃れ”には厳しい目が

良心的兵役拒否とは、思想や政治的な信条から兵役につくことを拒否することを意味するのだが、彼らは「36カ月間の矯正施設勤務」を行うことで兵役を務めたことになるという。

36カ月となると、短縮後の陸軍兵士の2倍ということになるが、代替案が決まったことでまた新たな選択肢が増えたといえそうだ。

2007年に“兵役逃れ”が発覚し、入国禁止措置が下された歌手ユ・スンジュンが昨年も騒動となっていたように、韓国は“兵役逃れ”に非常に厳しい目が向ける。

それだけに、“良心的兵役拒否者”らが今後どのように新たな制度を利用するのか注目だろう。良心的兵役拒否者のための代替服務は、2020年1月から施行される。

いずれにしても大物韓流スターが兵役を終えて帰ってくる2019年。ファンにとってはうれしい年となりそうだ。

ライター/スポーツソウル日本版編集長

1971年4月16日東京都生まれの在日コリアン3世。早稲田大学・大学院スポーツ科学科修了。著書『ヒディンク・コリアの真実』で02年度ミズノ・スポーツライター賞最優秀賞受賞。著書・訳書に『祖国と母国とフットボール』『パク・チソン自伝』『韓流スターたちの真実』など多数。KFA(韓国サッカー協会)、KLPGA(韓国女子プロゴルフ協会)、Kリーグなどの登録メディア。韓国のスポーツ新聞『スポーツソウル』日本版編集長も務めている。

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