楽天モバイルが赤字覚悟で捨て身のサービスを開始 石川 温の「スマホ業界新聞」Vol.367
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石川 温の「スマホ業界新聞」
2020/04/11(vol.367)
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《目次》
1.楽天モバイルがサービス開始日にローミングを5GB、超過時1Mbpsに改定
━━「赤字覚悟で捨て身の作戦か」業界から相次ぐ心配の声
2.コロナ騒動で遠隔授業、テレワークの需要拡大
━━5G時代のキラーアプリは「オンラインミーティング」か
3.アップルとGoogleが濃厚接触の可能性を検出する技術でダッグ
━━スマホこそ感染拡大防止に貢献できる最良のツール
4.今週のリリース&ニュース
5.編集後記
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1.楽天モバイルがサービス開始日にローミングを5GB、超過時1Mbpsに改定
━━「赤字覚悟で捨て身の作戦か」業界から相次ぐ心配の声
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4月8日、楽天モバイルが本格的にサービスを開始。その朝、2.0として、サービスの改定を発表したのには驚いた。ローミングエリアでの上限を2GBから5GBにするだけでなく、超過時の速度制限を128kbpsから1Mbpsにしたのだ。
ユーザーの立場とすれば、今回の改定により、楽天モバイルが一気に魅力的に見えるようになった。運よく楽天モバイルのエリアであれば使い放題、使えなくてもauネットワークが5GBまで使え、使い切っても最大1Mbpsでつながってしまう。相当、競争力を増したと言えるだろう。
ただ、業界関係者の目線で見れば、「楽天モバイル、大丈夫か」と本気で心配になってくる。料金プランは2980円なのに、KDDIに2500円も支払うとは驚きだ。しかも、わずか数百円しか残らない中で、携帯電話事業を運営し、さらにこれから2万以上の基地局を全国に敷設していかないといけない。
三木谷浩史会長の「大盤振る舞い」といえば聞こえはいいが「赤字覚悟の捨て身」にも見えてしまう。
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