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“次世代セクシークイーン”日本女子ゴルフ初参戦!! ユ・ヒョンジュは旋風を巻き起こせるか

慎武宏ライター/スポーツソウル日本版編集長
(写真=筆者撮影)ユ・ヒョンジュ

韓国女子ゴルフ界の人気スター選手が、いよいよ日本デビューする。“次世代セクシークイーン”と呼ばれるユ・ヒョンジュだ。

4月4~7日に静岡で行われる「ヤマハレディースオープン葛城」がその舞台となる。

その美貌とフィジカルから「まるで映画女優」(『日刊スポーツ』)などと、複数の日本メディアで取り上げられたりしたことで、ご存じの方々もいることだろう。

(参考記事:【PHOTO】“韓流ゴルフ女神”ユ・ヒョンジュの男心をつかむフィジカル

ヤマハレディースに主催者推薦で出場するユ・ヒョンジュは、本国・韓国でも注目を集めている。

“アン・シネ旋風”、再び?

「KLPGAスターのユ・ヒョンジュ、ヤマハゴルフと手を握って日本初舞台デビュー」(『韓国経済TV』)、「ユ・ヒョンジュ、ヤマハクラブに変えて日本で新たな出発“初大会にときめく”」(『アジアトゥデイ』)、「ユ・ヒョンジュ、日本舞台デビュー…4日開催のヤマハレディースオープンに出場」(『電子新聞』)といった具合だ。

筆者と旧知の仲である韓国の名物カメラマンをはじめ、韓国記者も現地を訪れると話していた。2017年に巻き起こった“アン・シネ旋風”のように、大きな話題になるかもしれない。

(参照記事:女子ゴルフ界の“セクシークイーン”、アン・シネの美しくも愛らしい日常

韓国側も注目しており、「アン・シネに続いて”健康美”で列島を魅了するか」といった見出しもあった。

「日本ツアーは先輩たちの評価が高い」

ユ・ヒョンジュが日本で本格的に注目を集めるようになったのは、昨年11月の日本ツアーQTに挑戦してからだろう。惜しくもファイナルQTは59位で終わり、今季レギュラーツアーの出場資格は逃したが、実は彼女は以前から日本ツアーへの夢を語っていた。

筆者が2017年夏にユ・ヒョンジュを取材したときも、「韓国である程度の結果を残せたら、日本ツアーに行ってみたい気持ちは十分にあります」と話していた。

「日本から来た記者からインタビューを受けるのは初めて。なぜ私に?」と当惑しつつ、リップサービスも多分に含まれていたのだろうが、その言葉を聞いただけで、記者として先取感のようなものも感じた。

またQTを控えた昨秋にインタビューしたときも、「海外ツアーに挑戦したいという気持ちがもともとありました。そのなかでも日本は、実際にプレーしている選手たちの評価が特に高かったんです」と、日本ツアーへの期待を示していた。

ユ・ヒョンジュに日本ツアーの良さを伝えたのは、キム・ハヌルだという。彼女は言っていた。

「ファンの方たちも素晴らしいし、プロゴルファーとして気持ちよくプレーできると。そんな話をあまりにたくさん聞くので“私も一度行ってみたい”と。選手たちのフィードバックが決定打でしたね。キム・ハヌルオンニ(お姉さん)もそう言っていました」

2人とも韓国で非常に人気の高く女子ゴルファー“神セブン”ともされるが、日本女子ツアーの素晴らしい環境は韓国でも口コミで広がっているそうだ。

ただいきなり結果を望むのは、正直難しいだろう。

目標は「4日間、笑顔で」

「ヤマハレディースオープン葛城」で日本デビューした韓国人選手といえば、先週の「アクサレディスゴルフトーナメント in MIYAZAKI」で2位タイを記録したユン・チェヨンがいるが、彼女は初出場の2014年大会で23位タイだった。

そもそもユ・ヒョンジュは昨季、韓国の2部ツアーでプレーしていた選手だ。それだけに本人も「4日間、コースで笑顔でいられるように頑張りたい」と、予選突破を大きな目標にしている。

また若干気になるのは、まだ開幕したばかりとはいえ、今季は例年に比べて韓国女子ゴルファーたちの勢いが静かなところだ。

ここまで日本女子ツアー4大会で韓国女子勢の優勝者はいない。2018年と2017年、2016年は4大会で2勝、2015年も同期間1勝はあげていた。

先週、畑岡奈紗の逆転優勝が話題になった米国女子ツアーで、韓国女子勢がかなりの結果を出しているだけに、対照的に見える。

(参考記事:すでに韓国選手合算で4勝目。米国女子ツアーは“韓国女子プロゴルフ”が天下、なぜ?

いずれにしてもユ・ヒョンジュの参戦で、日本女子ツアーに新たな風が吹き込まれるか。将来性のある選手だけに、温かい目で日本デビューを見守りたい。

ライター/スポーツソウル日本版編集長

1971年4月16日東京都生まれの在日コリアン3世。早稲田大学・大学院スポーツ科学科修了。著書『ヒディンク・コリアの真実』で02年度ミズノ・スポーツライター賞最優秀賞受賞。著書・訳書に『祖国と母国とフットボール』『パク・チソン自伝』『韓流スターたちの真実』など多数。KFA(韓国サッカー協会)、KLPGA(韓国女子プロゴルフ協会)、Kリーグなどの登録メディア。韓国のスポーツ新聞『スポーツソウル』日本版編集長も務めている。

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