イ・ボミもキム・ハヌルも……明暗がくっきり分かれてきた韓国女子ゴルファーたち
日本でプレーする韓国女子ゴルファーの明暗がくっきりと分かれている。
9月9日に最終日を迎えた日本女子プロ選手権コニカミノルタ杯は、申ジエが大会最少ストロークを更新する通算16アンダーで優勝。2位に9打差をつける圧勝だった。
寄付活動も積極的な申ジエ
申ジエは賞金の一部を北海道などの被災地域に寄付する考えを示しており、ゴルフの実力だけでなく、ひとりの人間としても“一流”であることをまたもや証明した形だ。“寄付天使”と呼ばれるのも伊達ではない。
(参考記事:イ・ボミや申ジエなど日本で活躍する韓国女子ゴルファーたちの「深イイ話」)
申ジエは5月のワールドレディース・サロンパス杯に続いて、メジャー大会2連勝。コニカミノルタ杯は2位にもアン・ソンジュとジョン・ジェウンが入り、韓国勢がワンツースリーを独占する結果となった。
賞金ランキングでも申ジエがトップに躍り出ており、2位にアン・ソンジュがつけている。
韓国勢が好調に思えるが、対照的に苦戦が続いている韓国女子ゴルファーも。イ・ボミだ。
2013年にコニカミノルタ杯を制したイ・ボミは、第2ラウンド途中で棄権。背中痛を訴えてのことだが、初日から5オーバー120位と出遅れていた。
笑顔が見られないイ・ボミ
ここ5戦の成績を振り返ると、大東建託・いい部屋ネットレディス予選落ち、北海道 meijiカップ予選落ち、CAT Ladies26位タイ、ニトリレディスゴルフトーナメント予選落ち、そしてコニカミノルタ杯は棄権と、精鋭を欠いている。
“スマイル・キャンディ”と呼ばれるあの笑顔を日本で見られる機会もめっきり減っている。今となっては久しぶりの韓国ツアーで見せた今年5月のビックスマイルが何かを暗示していたようで切なくなるから不思議だ。
(参考記事:9カ月ぶりに韓国女子ツアーに出場したイ・ボミ、はじける“笑顔”を撮った!!)
というのも、イ・ボミは今シーズン、優勝争いはおろか、トップ10入りも果たせていない。
「“不振”のイ・ボミ、賞金女王をともにした清水キャディと決別」(『マニアリポート』)といった韓国メディアの報道もあるように、スランプが続いている状態だ。
キム・ハヌルも苦戦
苦戦が続いているのは、“韓国美女ゴルファー神セブン”のキム・ハヌルも同じだ。
コニカミノルタ杯こそ13位タイだったが、ここ5戦で予選落ちが2度。4月のサイバーエージェント レディスゴルフトーナメントで7位タイを記録して以降、キム・ハヌルもトップ10入りがないという状況だ。
奇しくも申ジエとイ・ボミ、キム・ハヌルは同じ1988年生まれ。30歳という節目の年を迎えて明暗が分かれているだけに、来シーズン以降の不安がつきまとってしまうのは、私だけではないだろう。
セクシークイーンは韓国で予選落ち
イ・ボミ、キム・ハヌルに続いて美女ゴルファーとして人気の高い、アン・シネも調子を取り戻せていない。
8月30日~9月2日に行われた韓国女子ツアーのメジャー大会・ハンファクラシックに出場したものの、結果は予選落ち。セクシークイーンの人気は韓国でも同じで相変わらず韓国カメラマンの注目の的だったようだが、ゴルフの結果は残せていない。
(参考記事:【写真23枚】アン・シネが韓国メジャー大会に出場。バンカーでもやっぱり超絶セクシー!?)
アン・シネは続くKG・イーデイリー レディスオープンwith KFC(9月7~9日)でも予選落ちに終わってしまっている。
“次世代セクシークイーン”の吉報はあるが…
スター選手の同時期の不調は気になるところだが、新たなスター候補の予感も。
日本ツアー参戦を目指す“次世代セクシークイーン”ユ・ヒョンジュが、ファーストクォリファイングトーナメント(QT)を無事に通過して、10月下旬のセカンドQTに駒を進めたのだ。
さっそく本人やマネージメント会社関係者に連絡してみると、「今後も頑張ります!」という返信メッセージが揃って届いた。QTはサード、ファイナルまであるだけに、道のりは遠いが、なんとかチャンスをものにしてほしいものだ。
いずれにしても、日本女子ツアーでくっきりと明暗が分かれている韓国女子ゴルファーたち。このままひとつの時代が終わってしまうのか、はたまた華麗な復活があるのか、見守っていきたい。