不確実ながらも、週末は台風の影響を受ける可能性あり
忙しい南の海上
日本付近には5個の熱帯擾乱がありましたが、このうち1個はけさ紀伊半島付近に上陸して姿を消しました。一方、フィリピンの東の低圧部が熱帯低気圧となり、現在、日本付近には4個の熱帯低気圧が発生している状況です。
そしてこの先の動向がまたかなり複雑な予想となっています。
まず、きょう3日(火)午後3時の実況天気図にはABCD、4個の熱帯低気圧がありますが、このうち熱帯低気圧Aは今後24時間以内に台風となり、ゆっくり東進する予想です。
一方、熱帯低気圧BCDはいずれも衰弱するような予想となっており、これに変わって、あす4日(水)午前9時までには、熱帯低気圧Eと熱帯低気圧Fが新たに発生する予想です。
ここで注目は沖縄付近に発生する熱帯低気圧Eです。
気象庁の予想天気図ではあさって5日(木)午前9時の段階でも、まだ熱帯低気圧の予想ですが、早ければあすにも台風の勢力に発達する可能性があり、気象庁からもそのように言及されています。
ECMWFの予想
参考までにヨーロッパ中期予報センター(ECMWF)の予想では、沖縄付近で徐々に発達しながら台風の勢力となり、7日(土)から8日(日)にかけて、本州付近に到達する計算となっています。
まだまだ不確実な状況ではありますが、諸外国の計算の中には、暴風域を伴うような比較的大きな台風として、本州付近に進めている計算も出てきています。
沖縄付近であすにも発生が予想される熱帯低気圧から目が離せない状況です。
いち早く台風になる予想
そして現在発生している4個の熱帯低気圧のうち、最も西側、南シナ海にある熱帯低気圧が今後24時間以内に台風へ発達する見込みとの情報が気象庁から発表されています。
発生後は大陸に沿うように北東方向へゆっくりと進み、予報円の真ん中を通ると、週末には東シナ海に到達する予想です。
上述した沖縄付近の台風となる可能性のある熱帯低気圧の後続で、こちらの台風も週明けにかけて、日本列島に影響を及ぼす可能性がありますので、注意が必要です。