ぎんなんを簡単にキレイに剥いて食べる方法
秋の味覚ぎんなん
ぎんなんはイチョウの木の実の中に入っている種子の部分です。
イチョウの木は街路樹の他、神社や寺院などにも植えてあることも多く、ぎんなんを拾った経験のある方も多いと思います。
最近では種子だけを取り出して綺麗にしたものがスーパーマーケットなどで販売されているのも見かけます。
食べる時には硬い殻ごと加熱した後に、硬い殻とその中にある薄皮を剥いて取り去り、中の実(正確には種子の中にある胚乳の部分)をそのまま食べるか、または、茶碗蒸しなどの食材として利用します。
ぎんなんの食べる部分だけを簡単にしかも綺麗に取り出すコツを写真と共に紹介します。
まず大切なポイントは加熱の前に硬い殻にヒビを入れることです。
プライヤーやペンチでつまんで外側の硬い殻だけにヒビを入れます。
この時、中の実まで潰さないように注意して下さい。
ヒビは、その後の加熱で実の中で発生する水蒸気を逃がすためですので、軽くヒビ割れが出来ていればそれでOKです。
このようにヒビを入れたら、これを適当な紙袋に入れます。
紙袋に入れたら、袋の口を軽く折って封をすると、加熱中に中のぎんなんがこぼれ落ちる事を防げます。
これを電子レンジで1分間加熱します。
加熱はオーブンなどのモードは使わず単純な電子レンジ加熱のモードを使います。
1分間の加熱が終わったら電子レンジから取り出しぎんなんの殻を剥きます。
外側の硬い殻は予めヒビを入れてあるので簡単に剥けるはずです。
加熱直後の温かいうちに剥けば硬い殻と共に中の薄皮も簡単に剥がれてきます。
加熱直後の温かいうちなら実に残った薄皮も簡単に剥がせます。
このように中の実だけが簡単にキレイに取り出せました。
もしも上手く剥がせない薄皮が残ってしまったら…
そのような時にはフライパンで軽く乾煎りすれば簡単に剥がれます。
それではここで実験です。最初にヒビを入れておかないとどうなるのでしょうか?
下の写真のようになってしまいます。
・ぎんなんを上手く綺麗に剥くためのポイント・
加熱する前には必ずヒビを入れて加熱時に発生する蒸気の逃げ場を作って上げることが大切。
加熱したら出来るだけ温かいうちに剥くことも薄皮を上手く取り去るための大切なポイント。
もし取り去りづらい薄皮が残ったらフライパンで乾煎りすると簡単に除去できる。
ぎんなんをキレイに簡単に剥いて食べる方法を紹介してきました。ここで紹介した一連の手順は動画で見ることも出来ます。興味ある方は是非下記の動画を御覧になって下さい。
最後に、ぎんなんはイチョウの木の実の中に出来る種子ですが、イチョウの木から落ちて直ぐの物は中が綺麗な緑色をしています。落ちてから時間が経過すると黄色くなってきます。綺麗な緑色のぎんなんを使いたい時は(特に茶碗蒸しなどで)ぎんなんを拾ったら直ぐに加熱して剥くと綺麗な緑色のぎんなんがになります。加熱してから剥いたぎんなんは冷凍保存が可能です。こうすればいつでも緑色のぎんなんが利用できます。
最後までご覧頂きありがとうございました!!