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【大阪市】問屋街の「まっちゃまち」で最初に花火を置いた老舗花火店をのぞいてみた!

北代靖典フリーライター(大阪市)

全国的に花火大会の時季ですね。

そこで今回は老舗の花火店を訪ねました。

大阪の中央区、松屋町筋沿い。このエリアには人形店やらオモチャ、駄菓子屋さん、花火店などの問屋がずらりと並んでいますね。

そう、大阪では「まっちゃまち」と呼ばれています。

最寄りの駅は、大阪メトロ長堀鶴見緑地線松屋町駅。ここからすぐのところに、今回ご紹介する人形と花火「天明館」があります。

松屋町で花火を初めて置いた第1号「天明館」
松屋町で花火を初めて置いた第1号「天明館」

とにかく、店舗内にはさまざまな花火が所狭しと並び、すごい数です。

中年の女性店主が1人、てきぱきと、同時に丁寧に商品を説明しつつ、接客中でした。

小さい子どもさん連れのお客が多い
小さい子どもさん連れのお客が多い

聞くと、ここは70年以上の歴史を持つ老舗。

「松屋町で花火を置き出したのはうちが初めてなんですよ」とのこと。

なるほど、最初に花火を置いた第1号店なんですね!

ちなみに松屋町一帯は、江戸時代から菓子問屋が多く集まった地域で、明治以降に、人形や玩具、文房具などの問屋が移転、今のスタイルになったそうです。

いったいどんな花火が人気なのでしょう。

小さいお子さんと家族で来ていたお母さんは、

130本入りの「ボリュームMAX130」1650円を購入し、打ち上げ花火の「魔法のりんご」281円も買い求めていましたね。

売れ筋商品 130本入り
売れ筋商品 130本入り

「国産の花火がいいですよ。煙が少ないからね。外国産のものは煙がちょっとね。暑い暑いと言いながら、花火をするのがいいんでしょう」(店長さん)

また、新たに来た女性客には、「子どもさんは何人?3人ですか。そしたら、こういうのがいいでしょう。これは花火が3本セットですから」といった具合に、商品をすすめていました。

さすが老舗店の店長さん、花火に関する知識もかなり豊富な感じで、適切なアドバイスを聞くことができるでしょう。

それにしても、さまざまな花火がありますね。

光るドクロ」374円は、勢いよく垂直に火花が噴出する花火で、最後に本体のドクロがフラッシュ点滅するとか。

でらすごーるど2000」1870円は、点火すると警笛が鳴り、5本の筒から花火が50発、逆円錐状に発射します。

でらすごーるど2000は、50連!
でらすごーるど2000は、50連!

かすみ草」187円は、子どもさんも楽しめる噴出花火。点火すると、赤・緑・銀色の3変化で火花が1メートルほど吹き出し、40秒ほど燃えるとか。

ほかにも、「開運おみくじ花火」なんてのもあります。

見ているだけでも楽しいですね。

もちろん値段は問屋価格、安いですよ。興味ある方、足を運んでみてください。

人形と花火「天明館」 

電話06-6765-0707

フリーライター(大阪市)

新聞記者を経て、フリーライターに。小説執筆、新人賞も受賞。グルメ、イベント、人物記事など多数。現在、ブログサイト「居酒ジャーナル」など運営中。

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