解任された監督3人のうち、2人はすでに新たな球団へ。監督ではないけれど…
レギュラーシーズン終了から2週間足らずの間に、3人の監督がその座を追われた。ニューヨーク・メッツがルイス・ロハス、サンディエゴ・パドレスがジェイス・ティングラー、セントルイス・カーディナルスはマイク・シールトを解任した。
だが、3人のうち2人は、新たな球団で来シーズンもユニフォームを着ることが、すでに決まっている。ティングラーは、ミネソタ・ツインズのベンチ・コーチに就任した。ロハスは、ニューヨーク・ヤンキースの三塁コーチを務める。
ツインズでは、ベンチ・コーチのマイク・ベルが3月に腎臓癌で亡くなり、その代役を務めていたビル・エバースは、今シーズン限りで引退した。ティングラーとツインズのサッド・ラビーンGMは、テキサス・レンジャーズにいた時期が重なっている。
ヤンキースは、10月半ばに三塁コーチのフィル・ネビンを解任した。それが理由なのかどうかはわからないが、ネビンがワイルドカード・ゲームで下した判断は、アレックス・ロドリゲスやファンから批判された。一塁走者のアーロン・ジャッジを三塁でストップさせず、ボストン・レッドソックスのキーケー・ヘルナンデスとザンダー・ボガーツの好返球により、ジャッジは本塁でアウトになった。
監督を務めたことのあるコーチは、そう珍しくない。例えば、今年のワールドチャンピオンになったアトランタ・ブレーブスのコーチには、メジャーリーグの元監督が2人いた。ベンチ・コーチのウォルト・ワイスは、2013~16年にコロラド・ロッキーズで指揮を執った。三塁コーチのロン・ワシントンは、2007~14年にレンジャーズで采配を振った。
MLBネットワークのジョン・ヘイマンらによると、ワシントンとワイスは、オークランド・アスレティックスとメッツの監督候補に挙がっているという。アスレティックスの監督だったボブ・メルビンは、パドレスの監督に就任した。この移籍については、「来シーズンの契約が残っている監督が、他球団の監督に就任。去られた球団は、なぜ移籍を許可したのか」で書いた。