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能力を開花させるキレる技術 ~「チャレキレ」のススメ

横山信弘経営コラムニスト
(写真:アフロ)

一般的に「キレる」という表現は、怒って頭にきたとき、腹が立って激高したときに使う言葉です。「あいつはすぐキレる」「彼女はキレやすい」のようにも使います。我慢の限界を超える、ぴんと張った緊張の糸が切れる、という意味合いからすれば、もう少し別のシチュエーションでも「キレる」という表現は使えるはずです。

たとえばチャレンジするときなどが、そうです。リスクを冒してチャレンジする、限界を超えた挑戦をするときです。

簡単にそのような決断ができる人もいるでしょうが、たいていの人はなかなかできません。「そこまでやって失敗したらどうなるか」「失うものがたくさんあるのではないか」「多くの人に迷惑をかけてしまうのではないか」いろいろ考えてしまいます。

その挑戦には意義があり、自分を成長させてくれるチャンスである。それを頭で理解できていても、なかなか踏み切れない、ということは誰にでもあります。決断するまでの期間は、まさに「ぴんと張った緊張の糸」を心に抱いたまま過ごすのだと思います。そしてその緊張の糸がついに切れる――つまり「キレる」のです。

「よし! 決めた! やる!」

「ええい悩んでいてもしょうがない! もういい! やるしかない!」

こういうときに抱く感情もまた「怒り」の感情とよく似ています。グダグダ悩んでいる自分に腹が立つ。我慢の限界を超えた。「やるしかないんだからやろう!」このようなときも、自分の体の中で何らかの「爆発」が起きているわけですから。

誰かへの怒りの感情がおさまらない。衝動が抑えられないから「キレる」のは、ほどほどにしましょう。できる限りやらないほうがいいですね。そのエネルギーを、自分の限界突破、新しいことにチャレンジして自己を成長するために使うのです。チャレンジのためにキレるので「チャレキレ」です。

「運動不足を解消するために走ろう! できるかどうかわからないけど、半年後のマラソン大会にエントリーする。やってしまえ!」

「決めた! 会社を辞めて海外へ行こう! 自分がやりたいことを一から学ぼう!」

チャレンジのためにキレる「チャレキレ」を、人生の中でどれぐらいするかで、自分の成長の幅が決まります。ウダウダ悩んでいる自分に我慢できないとき、キレてみるのもいいですね。

経営コラムニスト

企業の現場に入り、目標を「絶対達成」させるコンサルタント。最低でも目標を達成させる「予材管理」の理論を体系的に整理し、仕組みを構築した考案者として知られる。12年間で1000回以上の関連セミナーや講演、書籍やコラムを通じ「予材管理」の普及に力を注いできた。NTTドコモ、ソフトバンク、サントリーなどの大企業から中小企業にいたるまで、200社以上を支援した実績を持つ。最大のメディアは「メルマガ草創花伝」。4万人超の企業経営者、管理者が購読する。「絶対達成マインドのつくり方」「絶対達成バイブル」など「絶対達成」シリーズの著者であり、著書の多くは、中国、韓国、台湾で翻訳版が発売されている。

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