【手帳ムック】「暮らしも仕事もうまくいく 手帳&ノート術」を読んで、いろいろな方法を取り入れよう!
秋口になると、手帳関連のムックが出版社各社から登場します。
そしてそれらは、似ているようでいて、実は編集方針やテーマが微妙に異なるものです。さてでは、何がどう違うのか。
こんにちは。デジアナリスト・手帳評論家・歌手の舘神龍彦(たてがみたつひこ)です。
今回は、「暮らしも仕事もうまくいく 手帳&ノート術」(宝島社)を紹介します。これがどんな性格のムックなのかを、いくつかの掲載事例を本に説明しましょう。
デジタル全盛の時代に手書きをすることの効能
このムックには、巻頭の俳優・羽田美智子氏をはじめ、何人もの人の“書く生活”の事例が掲載されています。何人もの事例に共通しているのが、書く生活を通じて得られていることです。
いうまでもなく現代では、スマホやパソコンで文字を書くことが当たり前になっています。ことさら手でペンを持って紙のノートや手帳に書かなくても、問題なく生活できそうです。
では、なぜ手帳やノートに文字を書くのか。なぜ、何を書いているのか。そのことでどんな結果が得られているのか。それが本書のテーマなのです。
ふだんから文具などが好きだとついつい、こういう点には気がつかないと思います。ですが、本書のテーマはそういうことなのです。
書くことの効能、何で書くか、どんなことを書くか
例えば、羽田美智子氏の場合は、「あした日記」。あしたのことを想像してあたかもおこったことのように書くのだそうです。すると、ちょっと難しいかなと思っていたことがするっとできたりするとのこと。
この種の事は、確かにスマホやパソコンよりも手書きになじみそうです。
ちなみに、羽田美智子氏は、京都市にあるお店にオーダーしたノートを使っているそうです。ノートのオーダーはちょっとハードルが高そうですが、「あした日記」なら今日からでも真似できそうですね。
これぞシステム手帳の使い方!福島槙子氏の場合
このムックには、文具プランナーとして活躍している福島槙子氏も登場します。
福島氏は、予定管理用のシステム手帳の他に、5年日記をつかった「思い出日記」や「書きっぱなし家計簿」なども書かれているとのこと。中でも家計簿はだいたいの記録を書くだけで、集計はしていないそうです。また小型のノートをアイデアノートにしていたり、ネコの体調管理用のネコ手帳があったりと、それぞれ冊子によって役割と使い方が決まっています。これはどの方にも共通していますね。
そしてやはりというべきか、面白いなと思ったのは、システム手帳です。
福島氏は、システム手帳のバインダーに予定管理用のマンスリーとウィークリーのリフィルを用意。さらにToDoリストを組み合わせて使っているそうです。
そして、使い終わった1日のリフィルは手帳の後ろにしまい、2週間分ぐらいたまったら、別の場所に保管しているそうです。
また、一生のうちにやりたいことを書いた「パケットリスト」やその年の目標を書いた「やりたいことリスト」「行きたい文具店リスト」などのリフィルもあるそうです。
この一冊で趣味も仕事も人生も管理しているとのこと。
これぞまさにシステム手帳の使い方! 私はそう感じました。とくに使い終わったリフィルを一定期間をおいてから別に保存すること。またやりたいことリストなども一冊にまとめておくやりかたは、システム手帳ならではです。私はこの部分がとくに参考になると思いました。
やり方と考え方を真似しよう
この種のムックは大判でカラーページに華やかな記入例がたくさんあります。なので見たらそれだけでおなかいっぱいになりそうです。
ですが、せっかくなら真似してみたいです。「あした日記」でもシステム手帳の使い方でもいいので、ぜひ自分の方法として取り入れてみましょう。このムックでは、どのページも、それぞれどんな製品を使っているのかの情報がきっちり押えられています。また、記入面の写真も大きめなのも、真似するのにはありがたいですね。
製品情報
【手帳ムック】「暮らしも仕事もうまくいく 手帳&ノート術」(宝島社)
1320円 税込み