九州居酒屋風の半熟にら玉、卵をとろとろにするコツ
こんにちは、筋肉料理人です! 皆さん、にらの旬ってご存じでしょうか?スタミナ野菜と言われるので夏が旬と思われがちですが、にらの旬は春です。春のにらは夏場のにらと比べると柔らかで美味しく、ここが大事なところですが値段が安いです。美味しくて安いのですから食べないと損です。にらを簡単に美味しく食べる料理と言えばにら玉でしょう。今日は九州居酒屋風シンプルにら玉の作り方を紹介させて頂きます。
私は現在、佐賀県鳥栖市在住ですが、若い頃から福岡県久留米市の焼鳥屋さん、居酒屋さんに通っていました。久留米市は全国一、焼鳥屋さんの多い街なので焼鳥は当然、頼みますが、もう一つ、必ず頼むのがにら玉です。にら玉の作り方はお店により様々ですが、老舗のお店ではシンプルなレシピが多かったように思います。そして、私の行きつけの焼鳥屋さんのにら玉も材料は「にら」と「卵」だけ。にらを軽く炒め、半熟卵でとじるだけというシンプルなレシピで、それにしょう油をかけ、一味唐辛子をふって食べてました。
味付けはほんの少しの塩だけ、シンプル極まりないにら玉ですが、とろりと甘い半熟卵と熱が入ったにらの味が、後からかけるしょう油と一味唐辛子で引き締まり、テーブルに運ばれてきた出来立てはたまらない美味しさで、友人たちと我先にと取り分けて食べてました。その味を思い出しつつ、九州居酒屋風半熟にら玉の作り方を紹介させて頂きます。
九州居酒屋風半熟にら玉
材料 2人分
卵 3個 / にら 1/2束 / 塩 少々 / マヨネーズ 小さじ2 / サラダ油 小さじ2 / ごま油 小さじ1 / しょう油、一味唐辛子もしくは七味唐辛子 お好みで
作り方
1)卵はボウルに割り入れ、マヨネーズを加えて軽く溶いておきます。※卵にマヨネーズを混ぜるのは、私の創作です。卵液にマヨネーズを混ぜるとふわふわになりやすくなります。また、卵を溶く時、卵黄と卵白を混ぜすぎず、卵白を残すのも卵をふわふわにする効果があります。※卵だけでもふわふわになりますが技術がいります。マヨネーズを混ぜると技術が無くてもふわふわになりやすいです。
2)にらは4cm位の長さに切ります。根元の方の太い部分は縦半分に切り、葉と別にしておきます。※にらの根元は熱が入りにくいので先に炒めます。
3)フライパンにサラダ油とごま油を入れて中火にかけます。熱くなったら、にらの根元を入れて炒めます。香りが出てきたら葉も加えて炒めます。にらに熱が通ったら軽く塩をふって混ぜ、中火にして卵液を入れます。※にらは焼き目がつくと香ばしくなりますが、フレッシュな香りが飛んでしまいます。ですので、根元だけ焼き目をつけて香ばしさをだし、葉はさっと炒めてフレッシュな風味をいかします。
卵液を回し入れたら、触らずに卵液を固めます。卵液のフライパンに触れる底の方、周囲が固まってきたところで、菜箸を使い、フライパンの端から大きく混ぜます。大きく混ぜながら固めるのですが、お好みの半熟具合より少し柔らかめ(と言うよりかなり柔らかめでも)に固めて皿に移します。
なぜ、好みの具合より柔らかめで加熱をやめるのか?
卵は余熱でも、どんどん固まっていくからです。卵が固まる温度は意外に低く、60度から固まり始めます。出来立てのにら玉はアツアツなので、皿に移した後も固まり続けるからです。ですので、にら玉の上部はかなりゆるい状態で皿に盛り付けると、食べる頃にはちょうど良くなっているなんてことになります。
料理人の腕を見るには卵料理を頼むといい
なんて言うほど卵料理の奥は深いです。突き詰めると難しい料理ではありますが、日常的に食べる食材なので作りやすい料理でもあります。自分好みのたまごの固め具合を探すのも楽しいでしょう。にら玉の作り方は下の動画も参考にご覧ください。この動画では私好みの具合に固めています。