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髭の禁止だけでなく、ヤンキースはネックレスの本数にも制限あり

宇根夏樹ベースボール・ライター
アレックス・バーデューゴ(ニューヨーク・ヤンキース)Feb 21, 2024(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 今シーズン、アレックス・バーデューゴは、ニューヨーク・ヤンキースでプレーしている。昨年12月のトレードにより、ボストン・レッドソックスからヤンキースへ移籍した。

 レッドソックスで生やしていた顎髭を剃り――もともと、長髪ではなかった――バーデューゴは、スプリング・トレーニングに臨んだ。けれども、ヤンキースのルールに「違反」しているのは、それだけではなかったらしい。

 APが4月3日に発表した、クリスティ・リーケンの記事によると、バーデューゴは、試合で首にかけるチェーンは1本にするよう、アーロン・ブーン監督に命じられたという。

アレックス・バーデューゴ Jul 2, 2023
アレックス・バーデューゴ Jul 2, 2023写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ

 チェーンの本数と関係はないはずだが、バーデューゴは、ここまでの7試合で、打率.160(25打数4安打)と出塁率.214に終わっている。

 ただ、7試合目の4月3日は、10回表の先頭打者として打席に入り、シーズン最初のホームランを打った。10回以降の各イニングは無死二塁から始まるので、2ラン本塁打だ。

 バーデューゴは、パワー・ヒッターではない。二塁打が多く、過去3シーズンの計108本は、このスパンの7位タイに位置する。一方、シーズン本塁打は、2021年と2023年の13本が最多だ。もっとも、チェーンと違い、ホームランに1試合1本というルールはない。シーズン1本目はアウェーで打ったが、ヤンキー・スタジアムは、左打者のホームランが出やすい。バーデューゴは、左打者だ。

 ちなみに、マルチ本塁打は過去に2度、ロサンゼルス・ドジャース時代とレッドソックス時代に1度ずつ記録している。2019年6月22日と2020年8月7日のどちらも、1試合に2本のホームランを打った。

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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