オートバイのあれこれ『昭和のスクーター発見!』
全国1,000万人のバイク好きたちへ送るこのコーナー。
今宵は『昭和のスクーター発見!』をテーマにお話ししようと思います。
先日、知人の家の前で昭和の香りがプンプンするスクーターを見つけました。
ホンダ『リード125』!
1982年(昭和57年)にデビューした、初期型リードですね。
1982年と言いますと、同じホンダの『VT250F』やスズキ『GSX400FSインパルス』等も登場しており、時期としては400マルチ戦争〜レーサーレプリカブーム前夜の頃といったところでしょうか。
私が遭遇したリードは、外装こそ褪色が進んでいたものの、エンジンはいまだに元気な実働車。
まさか40年以上前の実働スクーターに出会えるとは、思ってもみませんでした。
リードは『ロードパル』や『パッソル』を起点に始まったファミリーバイクブームの流れのなかで生まれたモデルの一つになります。
先行発売されていた『リード50/80』に続くシリーズ3作目で、124ccの2ストロークエンジンを搭載していました。
高効率な掃気を実現する5ポートシリンダーや油圧ダンパー付きのサスペンション等、こだわりの装備が所々に投入されており、当時としてはハイクオリティなスクーターだったと言えるでしょう。
外観も個性が強く、ハンドルとほぼ同じ幅の横長ヘッドライト&ウインカーユニットが目を惹きますね。
個人的には、ハンマーヘッドシャークに似ている気がします。
聞くところによると、この初期型リード125は82年の1年間しか生産されなかったらしく、貴重だそう。
40年前の実働スクーターを見られただけでも貴重なのに、さらにその車種自体も貴重な存在ということで、「一度で二度美味しい」気分になった私でした。