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天理大学シオサイア・フィフィタ、サンウルブズ入りの先は?【ラグビー旬な一問一答】

向風見也ラグビーライター
減量でスピードアップ(著者撮影、以下同)。

 ワールドカップイヤーが終わった。次世代の代表を担う戦士が新年早々、飛躍を誓う。

 天理大学ラグビー部3年で来日6シーズン目のシオサイア・フィフィタは、2020年、国際リーグ・スーパーラグビーの日本チームであるサンウルブズへ加入。19年のワールドカップ日本大会で8強入りした日本代表への初選出、23年の同フランス大会出場を目指す。

日本大会の日本代表の練習着は、OBで大会登録メンバーの木津悠輔からもらった
日本大会の日本代表の練習着は、OBで大会登録メンバーの木津悠輔からもらった

 フィフィタは身長187センチ、体重105キロという恵まれたサイズとフィジカリティ、スピードを長所とするアウトサイドセンター。その強烈な突破力は、昨年3月にジュニア・ジャパンとして挑んだフィジー・スバでのパシフィック・チャレンジでも通用した。

 今季の国内トップリーグがスーパーラグビーと日程が重なるため、学生選手のサンウルブズ入りの可能性が広がっていた。本人は12月31日、本拠地の奈良・天理大学白川グラウンドで心境を明かした。

 以下、共同取材時の一問一答の一部(編集箇所あり)。

――まず、1月2日の大学選手権準決勝に向けて。東京・秩父宮ラグビー場で早稲田大学と戦いますが、キーポイントは。

「アタックです。アタックでどれだけハードワークするか」

――ボールをたくさんもらう、というイメージですね。

「そうですね」

――ただ、この日は防御の練習に時間を割きました。

「毎日、アタックしている分、慣れてきている部分もあるので、今日は早稲田大学のアタックにどれだけプレッシャーをかけるか…そんな感じですね」

――改めて、サンウルブズのことを伺います。加入できる気持ちは。

「嬉しいですね。上のレベルの人とやれるのはすごく楽しみ。しっかりハードワークして、毎試合、出たいなと思います」

――オファーを知ったのは。

「11月の最初らへんですね」

――ということは、ワールドカップの直後。あの大会は、どうご覧になりましたか。

「自分も出たいなという部分もあったので、次のワールドカップに向けてしっかりやってきたいです。(アピールのためには)試合に出たらひたむきにアタック、ディフェンスとも前に出続けたいです」

――日本代表は7月、イングランド代表と戦います。

「そうすね。そのメンバーに入りたい気持ちも強く持っているので、サンウルブズに入ったらいいアピールがしたいです」

 かねて2019年の日本大会への出場を目指してきたフィフィタ。今季はジェイミー・ジョセフヘッドコーチへ、さらなるアピールがしたいところだ。

ラグビーライター

1982年、富山県生まれ。成城大学文芸学部芸術学科卒。2006年に独立し、おもにラグビーのリポートやコラムを「ラグビーマガジン」「ラグビーリパブリック」「FRIDAY DIGITAL」などに寄稿。ラグビー技術本の構成やトークイベントの企画・司会もおこなう。著書に『ジャパンのために 日本ラグビー9人の肖像』(論創社)『サンウルブズの挑戦 スーパーラグビー――闘う狼たちの記録』(双葉社)。共著に『ラグビー・エクスプレス イングランド経由日本行き』(双葉社)など。

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