日立市出身のグラフィックデザイナー野崎康平さんの第2弾ポップアップ（期間限定の販売会）が8月11日に開催されました。

昨年初めてのポップアップである『NOZAKiOSK（ノザキオスク）』を、日立駅前の大型商業施設ヒタチエで開催し好評だったことから、今年も開催の運びとなりました。

今回のポップアップは、まちの拠点BUILD.とコラボ企画となり、BUILD.101号室『小さなまちのカフェringlu(リングル)』で、ポップアップを開催しました。

■NOZAKiOSKポップアップ第2弾『THE B』に込められた思い

今回のポップアップイベント名は『THE B』。“B”には、BUILD.の『B』、お盆（bon）の『B』、アルファベット順の2番目が『B』（第2弾の“2”とかけて）と、様々な要素に“B”が含まれていることから、このイベント名がつけられたそうです。

『THE B』の企画テーマには"日立の夏"、"夏祭り"、“日立のお土産”の意味が込められており、お子様向けにおもちゃをプレゼントしたり、大人も心躍る年季の入ったガチャガチャでステッカーを購入したり、購入したTシャツがピザの箱に梱包されたりと、いつもより“ちょっと楽しい”の要素が散りばめられていました。

野崎さんがあちこちに散りばめた“ちょっと楽しい”仕掛けで会場は温かな雰囲気に。小さいお子さんのいるご家族でも楽しめる会場になっていました。

■BUILD.101号室小さなまちのカフェringluがポップアップ会場に

ポップアップの会場であるBUILD.101号室ringluからはイベント限定の、大煙突サラダラップ（1本750円、ハーフ400円）やチキンカレー（1,000円）、ガパオライス（1,000円）、フルーツ〈パン〉ポンチ（650円）等のイベント限定食事やドリンクが用意されていました。

サラダラップはキャンディのように紙にくるまれ、丸1本のサイズとハーフサイズの2種類のサイズから選べるのも気軽に食べられて良いですね。

お食事はringluさんの店内か、2階の一室を開放したイートインスペースまたは、屋上のテラス席が解放されていましたので、BUILD.全体を満喫出来る特別な一日でした。また屋上が解放される機会がありましたら、ぜひ上がってみてくださいね。

今回のポップアップでは、ringluのメニューをワンオーダー制のため、私はフルーツ〈パン〉ポンチを購入しました。サイダーの中に白玉や色とりどりのフルーツが入り、見た目も爽やかな夏を連想させるドリンクでした。同ドリンクを購入された方は、野崎さんとジャンケンし勝つと50円引きというサービスもあり、とても盛り上がっていました。

BUILD.では、日立市出身のフォトグラファーatacamaki（あたかまき）さんの『PHOTOEXHIBITION』が8月22日（木）から9月1日（日）まで101号室ringluで開催しています。

お写真が好きな方、フリーランスのフォトグラファーとして各地を飛び回ったり、フリースクールのスタッフなど多岐にわたってご活躍されている、atacamaki（あたかまき）さんの写真をゆっくりご覧ください。

■今回初コラボ！日立市出身イラストレーターつっとんさん

今回のポップアップではNOZAKiOSKとBUILD.のコラボだけではなく、日立市出身のイラストレーターである、つっとんさん（@tsuttoooooon）とのアーティストコラボも実現しました。

つっとんさんと野崎さんは東京で開かれたつっとんさんの個展で再会したそうです。再会後はグループ展などを重ねて、いつか地元の日立でも一緒に展示会などができたらという思いがあり、今回のコラボ企画が実現しました。

つっとんさんの作品は、『日立の夏を楽しむ』をテーマにしており、今回は3つの原画が展示販売されました。サーフィンをしようと久慈浜海岸を走る、つっとんさんの初めてのキャラクターである『Tokyo Lazy Bear』と、日立市のさかなである『さくらダコ』が中心に描かれています。

『久慈浜でサーフィン』は、久慈浜のシンボルである白い灯台と大きな入道雲が真夏を連想させ気持ちよさそうですね。

朝日が昇る時間にゆっくりヨガをするTokyo Lazy Bearとさくらダコ。海上には、日立市の無形文化財に登録されている、海鵜（うみう）が飛んでおり、細部にも“日立”が散りばめられていますね。さくらダコが器用に足をあげている姿がとてもかわいいです。

河原子海岸のシンボルである烏帽子岩（えぼしいわ）をバックに、三匹で準備運動をしている姿がかわいいです。Tokyo Lazy Bearの浮き輪姿が愛くるしいですね。原画の他にも、ポストカードやグッズの販売もありました。

今回の“日立の夏を楽しむ”のイラストがポストカードになり、つっとんさんが現在中心に描いているオオカミのキャラクターのポストカードも併せて販売されていました。

シンプルな見た目のポーチのチャックは、色が異なっていたり、内側の布の柄が異なっていたりしますので、お好きな組み合わせを選べます。

クッションキーホルダーも裏側の生地が異なりますので好きな組み合わせを見つけられるのがいいですね。グッズの販売や金額については、変更になる場合があるので、つっとんさんのインスタグラム（@tsuttoooooon）からご確認ください。

つっとんさんの作品は、BUILD.2階201号室『まちかどの古道具屋慈雨-jiu-』に展示されました。

1階でお食事や野崎さんのTシャツを満喫されたお客さんが、2階でつっとんさんの作品を楽しみグッズを購入したり、キーホルダーを作るワークショップを楽しんだり、慈雨さんの古道具を購入されたり。BUILD.2階もたくさんのお客さんでとても賑わっていました。

■『日立の音楽史（架空）』をテーマにしたTシャツ

野崎さんがデザインしたTシャツのテーマは、『日立の音楽史（架空）』です。なぜ“音楽”なのか尋ねてみると、『音』という漢字が『立』と『日』で出来ていることから着想を得たそうです。そのコンセプトから実際には日立に存在しない音楽の歴史、文化を空想しTシャツのデザインを制作しています。

デザインには“日立市”と“音”のストーリーがありますので、こちらから覗いてみてくださいね。デザインのストーリーを知るとよりTシャツに愛着が生まれますよ。

今回のポップアップで野崎さんは、BUILD.のスタッフの方や、ご友人、お母様にとても助けてもらったとのことで、深く感謝していました。会場での野崎さんは本当に周りの方に愛されていることが会場に居てよく伝わってきました。これからも野崎さんのご活躍がとても楽しみですね。

日立市出身のアーティストである2人がコラボしたTシャツは、今後も野崎さんの方で販売されるとのこと。

NOZAKiOSK直近の販売会としては、9月7日（土）・8日（日）に日立シビックセンター新都市広場で開催される『ひたち盆FIRE2024』にて、両日ともに出店しTシャツとステッカーの販売をするとのことです。ポップアップに行けなかった方はぜひこの機会に来店されてみてはいかがでしょうか。