【秋田県大仙市】日本蕎麦屋のラーメンがウマい!大仙市戸地谷『田中屋』の天麩羅中華そばとは?
国道13号線沿いにある老舗のお蕎麦屋さん!「日本そば専門」の看板が目印の『田中屋』とは?
先日、記録的な集中豪雨が秋田県を襲った。
爆音の雨音と腹減る私の腹の音が、空しくデュエットする灰色の日曜日。さすがに今日は家に籠るか。そう思い戸棚のカップラーメンに手を伸ばしたとき、雨音が随分おとなしくなったことに気がついた。
よし、ならば行こう。いつの間にか私は愛車のコンパクトカーで国道13号線を走っていた。目指したのは老舗のお蕎麦屋さん『田中屋』である。
国道を走っていると、貫禄のある「日本そば専門」の看板が見えた。
「お!やってる!やってる!」
この雨では臨時休業でも不思議ではなかったが、有難いことに店は営業していた。思わずジミー大西さんの往年のギャグを心でかましながら、屋号入りの暖簾をくぐる私である。
趣きのある店内では先客が新聞をお供に蕎麦を啜り、目の前の本棚には週刊少年ジャンプが規則正しく並んでいる。こういう店、好きなんだよなぁ。『田中屋』は肩ひじ張らずに過ごせる古き良き町のお蕎麦屋さんという印象だ。
品書き
日本そば・うどん
かけそば(温・冷):700円、たぬきそば(温・冷):750円、きつねそば(温・冷):750円、カレー南ばん:900円、天麩羅(温・冷):950円、ざるそば:800円、天ざる:1,500円、天麩羅盛合せ:1,400円など。
季節物(夏季節)
冷かけうどん:700円、ざるうどん:800円、天ざるうどん:1,500円、冷中華そば:900円など。
季節物(冬季節)
鍋焼きうどん:1,200円、すき焼きうどん:1,350円、鴨南ばん:1,100円、鴨ぜいろ:1,300円。
中華麺類
中華そば:750円、たぬき中華そば(温・冷):750円、ざる中華そば:800円、チャーシューメン:900円、天麩羅中華そば:950円、天ざる中華:1,500円
御飯類
玉子丼:700円(ミニ:600円)、親子丼:800円(ミニ:600円)、開化丼:800円(ミニ:600円)、カツ丼:900円(ミニ:650円)、カレー丼:950円、牛丼:950円、天重:1,100円(ミニ天丼:750円)
名物の手揉みそばのほか、季節に合わせたうどんや食べごたえのある丼物も充実している田中屋。鶏肉の代わりに豚肉を卵でとじた開花丼やカレーライスならぬカレー丼なども気になるところだが、実はラーメンもウマいと評判である。
王道ラーメンの中に海老天が!ノスタルジックと新感覚が同居する『田中屋』の天麩羅中華そばとは?
おお、こいつはなんてゴージャス。今回私がチョイスしたのは中華麺類から天麩羅中華そばだ。雨雲も逃げ出しそうな、この晴れやかなビジュアルがたまらない。
大仙で天ぷら入りのラーメンといえば、過去に花火通り商店街『大来軒』の天ぷら中華や、大仙市西根『福家』のかき揚げラーメンを紹介したが、海老天が鎮座したラーメンに出会ったのはお初である。
丼ぶりの中には、海苔をまとった海老天のほか、ナルトやメンマ、ほうれん草などがスタンバイ。チャーシューが2枚入っているのも嬉しい。
スープは醤油ベースだが、カツオ節など魚介の旨味もしっかり感じる。王道の中華そばの味と、お蕎麦屋さんの和風テイストが強力タッグ。どこか懐かしくて新しい。ノスタルジックと新感覚が同居する一杯だ。
みんな大好き海老天を口に運び、その勢いのまま中細麺を啜り、ついでに居るとなんだか嬉しいお麩を頬張る。最後に天麩羅の衣をまとった「お蕎麦屋さんならではのスープ」を、グイッと飲んでフィニッシュ。
ああ、ウマい。こんな天気で迷ったけど、今日は来て良かった。そう心の中で呟く夏の午後。記録的な大雨。国道13号線沿いの老舗蕎麦屋。店を切り盛りする明るいご夫婦。そしてそこで出会った懐かしくて新しい極上の一杯。
雨降る日に『田中屋』で食べた天麩羅中華そばの味を、私はきっと忘れない。
【店舗情報】
日本そば専門 田中屋
住所:秋田県大仙市戸地谷字大和田399-1
営業時間:11時~14時、17時半~20時(ラストオーダー:19時30分)※夜営業は土日のみ
電話番号:0187-62-5211
定休日:火曜日