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W杯優勝・準優勝を経験したGKの新天地

林壮一ノンフィクション作家/ジェイ・ビー・シー(株)広報部所属
(写真:ロイター/アフロ)

 2012年よりトッテナム・ホットスパーに在籍し、当地のレジェンドと崇められるGKのウーゴ・ロリス(37)。ユース世代からフランス代表として数々の国際大会を経験。2018年W杯ロシア大会ではキャプテンとして6試合に出場し、見事、フランスの2度目の優勝に大きく貢献した。

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 2022年カタール大会は連覇こそ逃したものの、ファイナリストとなった。PK戦で涙を呑んだ姿は記憶に新しい。2023年1月9日に代表引退を発表した彼は、この程、新天地をアメリカに求めた。

写真:ロイター/アフロ

 新チームは、一昨年のMLS優勝チームで、昨シーズンは準優勝に終わったLAFC。イタリアの名DF、ジョルジョ・キエッリーニが抜けたばかりだが、またまた超大物との契約を締結した。

 ロリスには、既にP1ビザが発行されたとLAFCが発表した。

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 LAFCのGMであるジョン・ソーリングトンは語った。

 「ウーゴは、彼の世代で最も成功したゴールキーパーであり、十二分な実績を持つ勝者だ。彼がLAFCを選択したことに、非常に興奮している。最高のレベルでプレーしてきた彼は、リーダーシップの経験を多分に発揮するだろう。それは、私たちのクラブが沢山のトロフィーを得る際に、大きな要素となることを我々は理解している。

 トッテナムに感謝し、ロスの皆さんと一緒に協力していきたい。ウーゴとマリーン夫人、そして彼らの3人の子供たちを、我がクラブは温かく歓迎します」

写真:ロイター/アフロ

 ロリスは、ヨーロッパのトップレベルで19年間の輝かしいキャリアを経て、アメリカ行きを決断したのだ。トッテナムで過去11シーズンを過ごす前は、母国、フランスのリーグで「年間最優秀GK」に3度選出されている。

写真:ロイター/アフロ

 MLSでは当然、メッシとの再戦もある。ロリスが米国サッカー界に、何をもたらすか、期待を持って見詰めたい。

ノンフィクション作家/ジェイ・ビー・シー(株)広報部所属

1969年生まれ。ジュニアライト級でボクシングのプロテストに合格するも、左肘のケガで挫折。週刊誌記者を経て、ノンフィクションライターに。1996年に渡米し、アメリカの公立高校で教壇に立つなど教育者としても活動。2014年、東京大学大学院情報学環教育部修了。著書に『マイノリティーの拳』『アメリカ下層教育現場』『アメリカ問題児再生教室』(全て光文社電子書籍)『神様のリング』『世の中への扉 進め! サムライブルー』、『ほめて伸ばすコーチング』(全て講談社)などがある。

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