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【日本人には謎】韓国ドラマによく出てくる不思議な行動!Part220:そんな時代からあるブランコ 他

トリリンガルのトミ韓国語講師/YouTuber

みなさん、こんにちは~!

今回もさっそく「韓国ドラマによく出てくる不思議な行動シリーズ」をお届けしていきたいと思います!

このシリーズでは、ドラマのなかのワンシーンを深掘りし、そこに隠れている韓国の文化や生活習慣、社会事情などを紹介していきます。

いつも読んでくださっているみなさんも、はじめて読むというみなさんも、ぜひ、最後まで読んでいただけると嬉しいです^^

さぁ、それでは今回の不思議を見ていきましょう!

今回は、韓国の時代劇のなかで見られるこんな不思議をピックアップしてみましたよ♪

「マ~マと呼ぶけど…パパ?!呼び方がややこしい!」

韓国の時代劇のなかで「マ~マ~」と言っているのを聞いたことありませんか?

「マ~マ~」とちょっと特徴的な呼び方をするので、印象に残っているという方も多いのではないでしょうか?

よく聞いてみると、ただ「マ~マ~」と呼んでいたり、「オマママ」、「アバママ」と言っていたり、色々なバリエーションがありますよね。

この「ママ」と聞こえる言葉は、漢字では「媽媽」と書きます。

韓国語では「마마」です。

これは王族に使われる呼ぶ方・敬称で、特に女性の王族に使われることの多い敬称でした。

朝鮮時代は、王妃のことを「中殿:중전(チュンジョン)」といいました。

目下の人間は敬称である「媽媽」をつけて、「중전 마마(チュンジョンママ)」と呼びました。

同じように先代の王妃、王様の母親にあたる人物は「大妃媽媽:대비마마(テビママ)」と呼び、王様の祖母にあたる人物は「大王大妃媽媽:대왕대비 마마(テワンテビママ)」と呼ばれていました。

そのほか、時代劇のなかでよく聞くものに「公主媽媽:공주마마(コンジュママ)」という言葉もありますね。

公主は、王の正室が産んだ娘のことです。

側室が産んだ娘は「翁主:옹주(オンジュ)」といいます。

そして、冒頭にも書きましたが、「어마마마(オマママ)」と「아바마마(アバママ)」という言葉もよく出てきます。

「어마마마(オマママ)」は、王の子供たちが母親を呼ぶときに使う呼び方です。

「お母様・母上様」といった感じですね。

ここまでに出てきた「媽媽」は、すべて女性の王族に対して使われていましたね。

ですが、「아바마마(アバママ)」は男性に使われる呼び方です。

「아바마마(アバママ)」は、「お父様・父上様」という意味で、王の子供たちが父親を呼ぶときに使います。

「媽媽」が女性の王族に使われることが多い敬称であるということ、さらに日本では母親のことを「ママ」と呼ぶということもあって、なんだかややこしい感じがしてしまいますね笑

それでは、時代劇のなかの不思議をもうひとつ見てみましょう!

「ブランコって、そんな時代からあるの?!」

公園の定番の遊具であるブランコ。

みなさんも子供の頃に遊んだことありますよね?

我々にも馴染みの深いブランコですが、実は時代劇のなかにも出てくるんです!

「ブランコって、そんな昔からあったの?!」って、ちょっと驚きませんか?!

実は、ブランコは高麗時代からある伝統的な遊びだったんです!

特に女性たちの遊具として親しまれていました。

さすがに現代のブランコと同じというわけではありませんが、木材や丸太に縄を結び付け、それを大きな木の枝に括りつけて遊んでいたようです。

この時代、男性は相撲、女性はブランコというほど人気の娯楽でした。

だから、ドラマのなかにも女性がブランコに乗っているシーンがよく出てくるんですね!

「王女の男」というドラマのなかにも、ブランコに乗るシーンが出てくるのですが、スンユ(パク・シフ)がブランコに乗るセリョン(ムン・チェウォン)を後ろからそっと支えるというステキなシーンに仕上がっています。

そして、「緑豆の花」というドラマのなかでは、ブランコを漕ぐジャイン(ハン・イェリ)をイガン(チョ・ジョンソク)がやさしく押してあげるというシーンがあります。

どちらのドラマも、ブランコに乗るのはやはり女性で、男性が後ろからそっと押してあげたり、乗り降りするときに支えてあげたりと、胸がキュンとするシーンになっています

ちなみに、ドラマのなかではブランコに座って乗るのではなく、立ち漕ぎで乗っています。

韓国の伝統衣装である韓服(チマチョゴリ)の裾がひらひらと風になびいていて、この時代ならではの美しさを感じます。

しかし、立ち漕ぎでかなりのスピードと高さが出ているので、その時代の造りや強度というものを考えると、ちょっとハラハラしてしまいますね笑

いかがでしたか?

時代劇には、時代劇ならではの不思議がたくさんありますよね!

韓国の歴史や時代背景などは日本人にとって少し難しく感じるところもありますが、ドラマを通して、その時代の人々の暮らしが見えるというのも時代劇の魅力ですね^^

今後も面白くて、ためになる不思議をジャンジャン紹介していきます!

どうぞ、お楽しみに~♪

韓国語講師/YouTuber

韓国語講師YouTuber 登録者12万人!|韓国語講座修了者800人以上|ハン検1級→一発合格・2次試験満点|TOPIK 6級|TOEIC 985点|史上初のTOPIK広報大使|横浜領事館パートナー|ハングルの覚えかた図鑑 著者|キム・ヒチョル팬|3児の母!

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