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台風15号、竜巻に匹敵するような短期集中型の大荒れに最大級の警戒を

杉江勇次気象解説者/気象予報士/ウェザーマップ所属
鋭い眼をもつ台風15号(8日18時、ウェザーマップ)

強い勢力を維持し、首都圏を直撃へ

台風15号予報円(ウェザーマップ)
台風15号予報円(ウェザーマップ)

最新の台風情報(気象庁発表)

台風15号の首都圏直撃が迫ってきました。

タイトル画像でも分かる通り、鋭い眼を持つ台風15号が東海や関東のすぐ南の海上まで北上しており、レーダーで雨雲の様子をみても、いよいよ台風本体の雨雲が静岡県や関東南部の沿岸部にかかってきています。

台風15号はこのあとも強い勢力で北上し、今夜遅くにかけて、伊豆半島に上陸するか、あるいは東側をかすめるように北上した後、あす月曜日の未明にかけて、神奈川県から千葉県にかけて上陸する見込みで、その後、あす朝の通勤通学の時間帯にかけて首都圏を通過した後、福島県あたりから東の海上へ抜けていく予想です。

首都圏(東京都心)にとっては記録的に強い勢力での台風襲来と言えます。

過去、東京地方では最大瞬間風速が50メートルに達した記録はありませんが、今回は東京地方でも最大瞬間風速は60メートルに達する予想で、まるで竜巻の襲来を受けたかのような状態となるかもしれません。

最大瞬間風速が60メートルに達すると樹木の倒壊や車の横転はもちろん、木造家屋の倒壊やブロック塀、電柱なども倒れてしまう危険性がある烈風です。

6時間程度の暴風や大雨に最大級の警戒を

雨と風の予想(ウェザーマップ)
雨と風の予想(ウェザーマップ)
雨と風の予想(ウェザーマップ)
雨と風の予想(ウェザーマップ)

台風15号の大荒れの時間はせいぜい6時間程度とみられますが、その6時間の間に、最大瞬間風速が40メートル~60メートル、総雨量は300ミリ前後に達する記録的な暴風や大雨に見舞われるおそれがあります。

短時間で甚大な被害が発生するおそれがあり、最大級の警戒が必要です。

今現在の予想で、大まかな6時間の目安としては以下のような感じです。

静岡県(特に伊豆半島):日曜日午後8時~月曜日午前2時頃

神奈川県、千葉県南部:日曜日午後11時~月曜日午前5時頃

東京地方、千葉北部、埼玉県:月曜日午前0時~午前6時頃

茨城県、栃木県、群馬県:月曜日午前3時~午前9時頃

福島県:月曜日午前6時~正午頃

宮城県:月曜日午前9時~午後3時頃

なかでも、台風の中心付近や中心の東側にあたる地域では過去に経験したことがないような記録的な暴風に見舞われるおそれがあります。

台風が通り過ぎるまでは不要不急の外出は避けるようにして下さい。

気象解説者/気象予報士/ウェザーマップ所属

人の生活と気象情報というのは切っても切れない関係にあると思います。特に近年は突発的な大雨が増えるなど、気象情報の重要性が更に増してきているのではないでしょうか? 私は1995年に気象予報士を取得しましたが、その後培った経験や知識を交えながら、よりためになる気象情報を発信していきたいと思います。災害につながるような荒天情報はもちろん、桜や紅葉など、レジャーに関わる情報もお伝えしたいと思っています。

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