サンディエゴ・パドレスは、今年の開幕を韓国で迎える。３月20日と21日に、ロサンゼルス・ドジャースと対戦する。

　パドレスには、２人の韓国人選手がいる。ミドル・インフィルダーのハソン・キムとリリーフ投手のウソク・コだ。このままいけば、キムは、二塁手として、韓国シリーズのスターティング・ラインナップに名を連ねるだろう。

　けれども、彼らのうち、母国開催の試合に出場するのは、コだけかもしれない。今オフ、コは、２年450万ドルでパドレスに入団した。一方、キムは、４年2800万ドルの契約４年目を迎える。2025年は相互オプションだ。USAトゥディのボブ・ナイテンゲールによると、キムは、他球団から強い興味を抱かれているという。そのとおりであれば、トレードでキムを獲得したいと考えている球団がある、ということだ。

　今オフ、パドレスは、ホアン・ソトとトレント・グリシャム、2023年はレフトとセンターのレギュラーだった２人を、同時にニューヨーク・ヤンキースへ放出している。ソトは、あと１シーズンでＦＡになる。グリシャムは、ＦＡまであと２シーズンだが、このトレードのメインはソトだ。

　キムのトレードが実現した場合、移籍先がドジャースであれば、キムは開幕シリーズに出場することができる。けれども、ドジャースがキムを獲得する可能性は、まずなさそうだ。

　ドジャースの二塁は、ムーキー・ベッツが守る。遊撃は、ギャビン・ラックスの予定だ。本来なら、ラックスは、昨年から正遊撃手としてプレーするはずだった。そうならなかった理由については、こちらで書いた。

◆「シーズン絶望となった「新遊撃手」の穴をどう埋めるのか。ＦＡ市場に残っている遊撃手を手に入れる!?」

　ラックスのバックアップにはミゲル・ロハスがいて、クリス・テイラーは、遊撃と二塁を含む、内外野を守ることができる。

　ただ、パドレスの選手として開幕シリーズに出場したキムが、その直後にトレードで他球団へ移り、そこで再び開幕を迎える、ということは、あり得なくはない。パドレスとドジャースの３試合目は、３月28日だ。パドレスとドジャース以外は、この日にシーズンをスタートさせる。

【追記：2/18】

　その後、キムがトレードで移籍する可能性は、低くなったと思われる。それについては、こちらで書いた。

◆「遊撃手と二塁手のポジションを入れ替え、鉄壁の守備陣に!? 一塁と三塁に外野の２人も、かつては遊撃手」