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元巨人モタが2年連続本塁打王、153キロ左腕は防御率1位【独立・九州アジアリーグ、個人タイトル一覧】

田尻耕太郎スポーツライター
試合後のインタビューで「フェニックスポーズ」を決めるモタ

 プロ野球独立リーグ「ヤマエグループ 九州アジアリーグ」の今季全日程が9月24日で終了した。

 創設3年目を迎えた同リーグ。1年目は火の国サラマンダーズ、大分B-リングスの2球団制でスタートしたが、2年目は実業家の堀江貴文氏が創立した福岡北九州フェニックス(今季から北九州下関フェニックスに改称)が参入。そして3年目の今季は宮崎サンシャインズも加入して4球団制で行われた。また、福岡ソフトバンクホークス3軍、4軍と各球団が12試合ずつ行い順位を争った(一部不開催試合もあり)。

 結果は火の国が3連覇を達成した。

 火の国は昨年覇者となった「日本独立リーググランドチャンピオンシップ」に出場し、2年連続の独立リーグ日本一を目指す。9月29日に愛媛県松山市の坊っちゃんスタジアムで開幕する。

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 今季全日程が終了したことで「ヤマエグループ 九州アジアリーグ」の2023年シーズンの個人タイトル獲得選手が決まった。

 投手部門では北九州下関フェニックスの153キロ左腕、大江海透が最優秀防御率を獲得。

北九州下関・大江
北九州下関・大江

 最多勝は火の国サラマンダーズの宮澤怜士と下川智隆の2人が10勝で分け合った。セーブ王には大分B-リングスの福地元春(元横浜DeNAベイスターズ)が輝いた。

 打者部門では北九州下関の大河(元横浜DeNAベイスターズ)が首位打者と最多安打を獲得。打率.387、104安打はリーグ史上最高成績だった。

北九州下関・大河
北九州下関・大河

 本塁打王は10発を放った北九州下関のイスラエル・モタ(元読売ジャイアンツ)が2年連続で受賞。昨季は火の国でプレーし、今季はシーズン途中からの加入だったが、やはり規格外のパワーを見せつけた。モタは8月1日の試合では投手としてもマウンドに上がった。

 打点王争いは大接戦となった中、大分の川上理偉が輝いた。火の国の中山翔太(元東京ヤクルトスワローズ)は1差で及ばなかった。

【順位表】

1位 火の国サラマンダーズ  76試合 50勝19敗7分 勝率.725

2位 北九州下関フェニックス 77試合 43勝28敗6分 勝率.606 8.0差

3位 大分B-リングス     78試合 34勝42敗2分 勝率.447 11.5差

4位 宮崎サンシャインズ   78試合 11勝64敗3分 勝率.147 22.5差

※中止の振替試合を一部不開催

【個人成績上位3傑】

防御率

1位 大江海透(北)2.31

2位 松江優作(火)2.36

3位 菅原誠也(火)2.59

勝利

1位 宮澤怜士(火)10

1位 下川智隆(火)10

3位 松江優作(火)9

火の国・宮澤
火の国・宮澤

火の国・下川
火の国・下川

奪三振

1位 猿渡大輝(大)136

2位 辻興聖(大)131

3位 宮澤怜士(火)127

セーブ

1位 福地元春(大)12

2位 松本直晃(北)10

3位 水野喬日(火)8

打率

1位 大河(北).387

2位 大崎太貴(火).373

3位 平間隼人(北).350

本塁打

1位 モタ(北)10

2位 平間隼人(北)7

3位 晴樹(火)6

3位 中山翔太(火)6

3位 平湯皓基(宮)6

打点

1位 川上理偉(大)54

2位 中山翔太(火)53

3位 仲村来唯也(火)52

盗塁

1位 新太郎(大)50

2位 平間隼人(北)37

3位 晴樹(火)30

大分・新太郎
大分・新太郎

(※写真はすべて筆者撮影)

スポーツライター

1978年8月18日生まれ、熊本市出身。法政大学在学時に「スポーツ法政新聞」に所属しマスコミの世界を志す。卒業後、2年半のホークス球団誌編集者を経てフリーに。「Number web」でのコラム連載のほかデイリースポーツ新聞社特約記者も務める。2024年、46歳でホークス取材歴23年に。 また、毎年1月には数多くのプロ野球選手をはじめソフトボールの上野由岐子投手が参加する「鴻江スポーツアカデミー」合宿の運営サポートをライフワークとしている。

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