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AC(アダルトチルドレン)の方に贈る【自分を受け入れる方法】について、心理カウンセラーが語ります。

竹内成彦心理カウンセラー(公認心理師)

こんにちは。
精神医学と性格心理学に詳しい
心理カウンセラー(公認心理師)の竹内成彦です。

今日は、「自分を受け入れる方法」というテーマでお話したいと思います。

私のカウンセリングルームには、一時期に比べると、かなり少なくなったものの、「親から愛されずに育ってしまった。だから自分のことが好きになれない」「親から拒否され続けて大人になってしまった。だから、自分のことを受け入れられない」という訴えで、訪れる方があとを絶ちません。

彼ら彼女らは、何かの本に影響されたのでしょう。「自分の生きづらさは、親の育て方のせいだ」と思っていることが多いようですが、そうとは限りません。実際は、今の自分の考え方や行動に難があることも少なくないのです。

「親から愛されずに育ったから、今のあなたは、自分を受け入れることが出来ないのですよ」等と書いてある本には、そういう悩みを抱えている人に対し、「親に時間を作ってもらい、とことん話し合ったほうがいい」「自分の気持ちを手紙に書いて、親に渡したほうがいい」というアドバイスをしていることが多いようですが、実は、それでうまくいくケースはまれです。

多くのクライアントは、そんなことをすれば、親から反撃をくらい、よけいに傷付きます。そもそも、そんな物わかりのいい親であれば、子どもに愛情を伝えることに失敗などしてないでしょう。

そんな、自分を受け入れられないとおっしゃるクライアントに私がするアドバイスは、「親と会う頻度を減らしてください」「なんだかんだ理由をつけて、なるべく親には会わないようにしてください」というものです。

親から愛されなかったというアダルトチルドレンほど、「親から愛されたい」「褒められたい」「認められたい」と渇望していることが多く、大人になった今も、しょっちゅう親に会っています。そして、会うたびに小さく心を傷つけられているのです。

自分の子どもに愛情を注げない親から、これ以上、愛をもらおうとするのはやめましょう。親が心変わりをしてくれる望みは、非常に薄いのです。とても勇気がいる決断ですが、親と距離をとりましょう。

親に会う頻度を減らせば、あなたの心は安定するはずです。親に会う頻度を減らせば、あなたは今よりもっと心穏やかに生きていけるようになります。
事実、親と距離を取った多くのクライアントは、皆さん一様に、心の重荷を降ろしたかのように、ホッとして、平常心を取り戻します

自分を受け入れたいのであれば、自分を受け入れてくれる人と、なるべく一緒に過ごすようにしましょう。そうやってありのままの自分を受け入れてもらう体験を重ねると、やがて自分で自分のことを受け入れられるようになります。

「自分を受け入れてくれる適当な人が見つからない」とおっしゃる方は、カウンセリングへ行くか、もしくは、自分で毎日日記を書くといいかと思います。

カウンセラーの前で言いたいことを話し、話をしっかり聴いてもらえば、きっとあなたも自分を受け入れることが出来るようになるでしょう。
日記帳に向かって、自分の言いたいことを思い切り書き殴れば、きっとあなたも自分を受け入れることが出来るようになるでしょう。

カウンセラーも日記も、あなたを否定しませんからね。カウンセリングと日記は、とても優れた安全な、自分を受け入れる方法だと私は思います。

カウンセリングを受ければ、自分を客観的に知ることが出来ます。
日記を書けば、客観的に自分を見られるようになります。
そういった自己理解によって、ますます自己受容が進み、自分を受け入れることが出来るようになるという訳です。ぜひ、お試しください。

というわけで、今日は「自分を受け入れる方法」というテーマでお話させていただきました。

今日も最後までお読みくださって、どうもありがとうございます。
心から感謝申し上げます。

      この記事を書いた人は、心理カウンセラー(公認心理師)の竹内成彦です。

心理カウンセラー(公認心理師)

1960年、愛知県名古屋市で生まれ育つ。1997年06月、地元愛知でプロのカウンセラーとして独立開業を果たす。カウンセリングルーム「心の相談室with」名古屋 の室長。臨床歴25年、臨床数15,000件を超える。講演・研修回数は800回、聴講者は10万人を超える。【上手に「自分の気持ち」を出す方法】など、電子書籍を含め、20数冊の本を出版している。カウンセリング講座などを開催し、カウンセラーを育てることにも精力を尽くしている。

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