【子どもの友達関係】どこまで口出すのが正解?何て答えるのがいいの?
子育てに奮闘中の全国のママさん、今日も子育てお疲れ様です。
保育士歴19年目、ママさんの子育てがちょっぴり楽になる方法を発信をしているちあき先生です。
今回は「子どもの友達問題について」です。成長する上で友達関係は切っても切り離すことができないもの。“そんな友達関係について相談されたら親として一体なんて答えればいいのか、、⁈〟と悩んでいるママさんのためにズバリ回答させて頂きます。
どれも簡単な解決策ばかりなので、ぜひ最後までご覧ください。
乳幼児期は人間関係の構築の練習の宝庫
保育園や幼稚園に通う中で、必ず遭遇する友達関係問題。
「人間関係のトラブルはなるべく避けたい。」そう考えてるママさんは多いです。でも、乳幼児期こそ、人間関係のトラブルを起こしてOK!なんです。
なぜなら、生きていく上でこの「人間関係を構築できる力=コミュニケーション能力」がめちゃくちゃ大切だからです。
年齢が大きくなればなるほど、気持ちも言葉も関係性もだんだん複雑になり人間関係の練習が難しくなってきます。この人間関係を構築するための練習ができる時期が乳幼児期。
乳幼児期に起きるトラブルは、最もシンプルで心と身体の傷が少なくて済みます。また、そのトラブルをきっかけに他のお友達と仲良くなって新しい付き合いが始まり楽しく過ごすこともあります。
だからこそ、この時期に、喜びも痛みも含めてたくさんいろんなことを経験させてほしいのです。
子どもの口からAちゃんキライといわれたら
「Aちゃんキライ!」「Kくんがイジワルしてくるの」なんて、子どもの口から出たもんなら、“何かトラブルでも起きてないかしら⁈〟と不安になりますよね。
それに対して、大人である私たちは小さな頃から先生たちに「みんな仲良くしましょう」という教えのもと育ってきたのもあり、仲良くさせなきゃ!と思ってしまいがち。
でも少し考えてほしいのが、表面的にすぐに無理矢理仲直りさせるよりも、その子の気持ちを知る&人間関係の構築を考えるキッカケにしてもらいたいのです。
“何がキライなのか?その子との関係性についてこれからどうしたいのか?〟を本人と考えてみましょう。聞いてみると子どもが考えるアイデアに思わずほっこりすることや感心してしまうこともあるくらい面白いですよ。
何がキライなのか?を聞いてみる
「Aちゃんキライ!」と我が子が言っていたら、皆さんならなんて答えるでしょうか?何をされたのか?聞いてみますか?それとも、少し様子を見てみますか?
できればすぐに“我が子にとってのAちゃんの嫌なポイント〟を聞いてみてほしいと思います。
・おもちゃをとってくるから
・後ろから押してくるから
・声が大きいから
・仲間にいれてくれないから
などなど、我が子なりのAちゃんのことをキライになるポイントが分かってくると思います。
友達との関係性について、これからどうしたいのか?を聞いてみる
キライな理由を聞いたら、気持ちを共感してあげます。「そっか、それは嫌な気持ちになったね。」そのあとに、そのキライになった友達との関係性についてこれからどうしたいのか?を聞いてみます。
・一緒に遊びたい?
・他の子と仲良くする?
それに対して、じゃあ何をしなきゃいけないのか?を聞いてみます。その答えは、子ども本人が納得するものなら何でもOK!ポイントは「本人が納得できるもの」です。
【子どもの友達関係】どこまで口出すのが正解?
ケースバイケースですが、ケガに関わることやそのお友達のことを何度も何度も口にしたり、子どもの様子がおかしな時はすぐに対応しますし、一時的なものなら見守ります。
全てにおいて、大人が口を出さなくていいし、解決してあげなくていいと思いますが、お子様の様子がおかしな時はすぐに対応してあげましょう。また、解決が難しい時は先生に相談するのもいいです。
子どもの状況を見てる先生に聞いてみるのもおすすめ
以前、実際の私自身が経験したお話なのですが、あるママさんがとても不安そうに私のもとへきてくれてこう質問してくれました。「子どもが毎日、Tくんにたたかれる!というので心配になって...うちの子の様子どうでしょうか?」と聞いてきてくれたのです。
そのママさんのお子様Aくんとお友達Tくん。
園ではとても仲良し!よくじゃれあって戦闘ごっこをしてました。戦闘ごっこではTくんが強いので、Aくんはいつも紙で作った棒の剣で背中を斬られるんです。それが悔しいのもあってAくんは“お家でいつも叩かれる..〟と言っていたのかもしれません。
そのことを伝えると、ママさんは「なぁんだ!そんな仲よかったんですね!戦闘力上げられるように家でも特訓しておきます笑」と安心したようでした。
いつも仲良くじゃれあっているそんなAくんとTくん。子どものちょっとした言い方のニュアンスの違いで、何も見ていない大人側は不安になったりします。
そんなこともあるので気になることがあれば、ぜひ先生に聞いてみましょう。
大人側はちょっと余白を残して
みんなと仲良くできることは理想かもしれませんが、好きな友達がたったひとりいればいいんじゃないかと思っています。大人でも、合う人と合わない人がいるように子どもだって好き嫌いもあるし合う合わないがあります。
なので、「まぁみんなと仲良くならなくても大丈夫じゃない?」くらい軽い気持ちでいると、案外子ども側はその余裕が嬉しいものです。
まとめ
今回は「子どもの友達関係についてどこまで親が口出しすべきか?」をお伝えしました。
友達関係についてはケースバイケースではありますが、友達との関わり方を学ぶ大チャンス!されて嬉しいこと悲しいこと、自分の気持ち相手の気持ち、表現の仕方、解決方法、それを知ることができる大切な経験の場なのです。決して友人関係のトラブルを悪いものだとは思わないでくださいね。
お子様が貴重なコミュニケーションの第一歩を体験できますように。
今日も最後までご覧いただき、ありがとうございました。