世界的に不足しやすい"3つ"の微量栄養素?-「三大微量栄養素欠乏」について解説!
ご覧いただきありがとうございます。
おがちゃん先生です。
今回は「世界的に不足しやすい"3つ"の微量栄養素」について解説していきます。
今回の目次
- 微量栄養素ってなに?
- 世界的に不足しやすい"3つ"の微量栄養素
- 微量栄養素と食事のポイント
- 最後に
1.微量栄養素ってなに?
まず、糖質(炭水化物)・脂質・たんぱく質といった「三大栄養素」は、体が大量に必要とする栄養素なため「多量栄養素」といいます。
また、微量ながらも人にとって必要となるビタミンとミネラルが「微量栄養素」です。
ビタミンは、A・E・D・Kといった脂溶性ビタミンと、それ以外の水溶性ビタミンに分けられます。
ミネラルには、カルシウム・リン・カリウム・ナトリウム・マグネシウム・鉄・亜鉛・ヨウ素などがあります。
2.世界的に不足しやすい"3つ"の微量栄養素
世界的に不足しやすい微量栄養素として、ビタミンA・ヨウ素・鉄があげられます。
それぞれの特徴と合わせてみていきましょう。
不足しがちな微量栄養素①:ビタミンA
ビタミンAは、皮膚や眼の機能・免疫に関わる栄養素で、ウナギ・レバー・卵黄などに多く含まれます。
不足すると、夜盲症・目の乾燥・免疫力の低下などに繋がることがあります。
夜盲症…暗いところで視力が著しく衰え、目がよく見えなくなる
不足しがちな微量栄養素②:ヨウ素
ヨウ素は、昆布などの海藻類に多く含まれていて、主に甲状腺ホルモンの材料になります。
不足すると、甲状腺ホルモンが減ったり、成長や代謝に影響することがありますが、日本人の場合は不足することはほとんどないといわれています。
あまりにも偏食でない限りは、そこまで不足の心配は少ないでしょう。
不足しがちな微量栄養素③:鉄
鉄は、レバー・マグロ・カツオなどに多く含まれていて、酸素を運搬する「ヘモグロビン」の材料になります。
そのため、不足すると、ヘモグロビンの合成が低下して、酸素の運搬能が低下することで「貧血(鉄欠乏性貧血)」が起こりやすくなります。
特に女性の場合は、月経(生理)・出産・妊娠・授乳など、鉄を失う機会が多いため、積極的に摂ることが大切です。
3.微量栄養素と食事のポイント
日本人の場合、ヨウ素は不足しにくいため、ここでは「ビタミンA」と「鉄」のポイントを解説します。
①ビタミンAと食事
ビタミンAが不足しないためにおすすめなのが、緑黄色野菜に含まれる「β-カロテン」をしっかり摂ることです。
β-カロテンは足りない分に変換して働き、強力な抗酸化作用もあるのでしっかり摂りましょう。
②鉄と食事
緑茶やコーヒーなど多く含まれる「タンニン」という成分は、鉄の吸収を阻害します。
そのため、鉄が不足しやすい方は、食事中や食後の緑茶・コーヒーは控えめにすると良いでしょう。
4.最後に
体の中はいくつもの栄養素が協力をし合いながら成り立っているため、それぞれをバランスよく摂ることを心がけましょう。
下の動画でも解説しておりますので、是非ご覧ください!
最後までご覧頂きありがとうございました。
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