沖縄”7月台風”の怖さ
【沖縄の梅雨明けと台風】
沖縄地方の梅雨明けの平年は6月23日頃となっています。沖縄地方への台風の接近数の平年値は、6月は0.6個に対し、7月は1.4個。7月の沖縄は、例年1個以上の台風が接近している事になります。
【”梅雨明け十日”直後の台風要警戒】
梅雨明け頃は、気圧配置にも変化が見られ、梅雨明けと共に沖縄付近に停滞していた梅雨前線が北上していきます。沖縄は梅雨の時期が終わって、台風シーズンへバトンタッチします。
”梅雨明け十日(つゆあけとおか)”と言われる梅雨明け直後の晴れ続きのあとは、台風の襲来に警戒が必要となります。
【全国初となる”台風等に関する特別警報発表”も7月だった】
2016年7月7日、沖縄の宮古島地方に、暴風・波浪・高潮の特別警報、本島地方に暴風、大雨、波浪、高潮の特別警報を発表しました。
その後、台風の暴風域が抜けて4つの特別警報が解除されたのですが、5時間後に再び本島地方に”大雨特別警報”が発表されたのです。
【台風の雨雲のしっぽ】
台風の中心が沖縄付近を去った後も雨雲のしっぽが災害を引き起こす場合があります。2016年の2度目の特別警報発表もこの雨雲のしっぽによるものでした。台風の南側の雲が、沖縄付近に再び大雨をもたらす事があります。
7月初めの台風は、台風に対する準備がまだ出来ていない中で、大雨や暴風をもたらせた事例が多くあります。沖縄は”7月台風”から警戒が必要です。