7月の東京は史上最高の暑さ 来月も猛暑予想
7月の東京の平均気温は28.5度と平年を3度以上上回り、1875年以降で最も高くなった。来月は再び、チベット高気圧が勢力を強めるため、暑さが厳しくなる予想だ。
144年間で最高の7月
近年、暑い夏は多いけれど、今年もまた特別です。史上最速で梅雨が明けた東京はほとんど途切れることはなく暑さが続き、熱波といっても過言ではないでしょう。
天気予報では冬の寒さを寒波と呼びますが、夏の暑さを熱波ということはほとんどありません。しかし、命にかかわる暑さを思えば、欧米のように危険を知らせる言葉として使われる日も近いと思います。
東京都心では明治8年(1875年)から気温の観測が行われていて、今月の平均気温は28.5度(26日まで)と2004年と2001年に並び観測史上1位です。
2014年12月には観測場所が大手町から北の丸公園に移転しました。環境が変化したため、北の丸公園はこれまでの大手町に比べ気温が低くなったことを考えると、今年の暑さは144年間で最高と言えそうです。
台風のあとは再び猛暑
27日(金)の東京はくもりがちで、正午の気温は27.1度です。猛暑は一服していますが、台風12号のあとは再び、暑くなる見通しです。
こちらは関東地方の上空約1500メートルの気温を予想したものです。
気温は上昇に転じ、来週は再び、暖かい空気に覆われる予想です。その後の予想はばらついていて、そのまま猛暑が継続するのか、少し収まるのか、定まっていません。
長期的な予想では猛暑の原因とされるチベット高気圧が強く、猛暑は一度収まっても、またぶり返すことが考えられます。
2010年は「113年間で最高の夏」と言われるほど暑さが厳しくなりました。あれからわずか8年で、記録を塗り替えるほどの暑さがやってくるとは想像していませんでした。打ち水をしても、エアコンを使ってもこの暑さから逃れることはできない。深刻化する猛暑を前に、なすすべがない思いです。
【参考資料】
気象庁:1か月予報,2018年7月26日発表
気象庁:3か月予報,2018年7月25日発表