韓国メディアが松山英樹のスイングを徹底分析!「タイガー・ウッズの全盛期に匹敵する……」
松山英樹のマスターズ優勝で、今も日本では余韻が続く中、お隣の韓国でも松山の人物像、経済効果、使用クラブ、キャディがコースに一礼した話など様々な記事がゴルフニュースをにぎわせている。
その中でも松山の実力を示すスイングについて分析した「朝鮮日報」の記事が興味深い。
「松山英樹のトレードマークは、バックスイング時にトップで止まる動作だ。ゆっくりとバックスイングをはじめ、大きなスイングアークを作り、トップの位置で少し止まったあとに腕が下りてくる独特のテンポを持っている。トップで止まる動作を見ると『一体、いつ打つの?』と思うほどゆったりしている。彼は180センチ、89キロのがっしりした体格で、上体と下半身のねじれが優れているため、高い弾道と正確なボールを打てる」と伝えていた。
確かに松山のスイングは、トップで一瞬止まるような”間”が特徴であることは、日本のゴルフファンにも知られている。
また、同紙は「今回のマスターズでオーガスタナショナルのグリーンに、レーザービームのように突き刺さるアイアンショットの真髄を見せた。第3ラウンドでイーグル1つ、バーディー5つと7打を縮め、優勝への足掛かりとなったショットの精度は、タイガー・ウッズの全盛期に匹敵するほどだった」と、松山の技術の高さに改めて関心を示していた。
実際に松山のスイングの時間を図ると、バックスイングで止まっている時間はそこまで長くないという。
「松山のドライバーのスイング時間は、バックスイング1.2秒、トップで止まっている時間は0.2秒、ダウンスイングからフィニッシュまで0.3秒で計1.7秒だった」
これを受けて、マスターズの韓国内中継で解説を務めたコ・ドクホ氏(女子世界ランク1位のコ・ジンヨンなど指導した国内最高のコーチと呼ばれる人物)は、松山のスイングについてこう分析している。
「松山はアドレス時の体重を少し左に置き、骨盤の動きを最小限に抑えるため、バックスイング時にトップの位置で停止する時間が生じる。こうしたスイングの形を持つ選手は、バックスイングをゆっくりと上げ、上体のねじれを最大化し、トップで少し止まってから打つ“ストップ・アンド・ゴー(stop and go)”のスイングが出る」
韓国もゴルフ熱の高いお国柄だが、日本人選手のマスターズ優勝はかなりのインパクトだったのだろう。今後も松山のプレーの一挙手一投足に注目が集まるのは間違いない。