Yahoo!ニュース

波瀾万丈の「ラモス劇場」 走者を進める痛恨の2失策を9回の決勝2ランで帳消しに<韓国KBOリーグ>

室井昌也韓国プロ野球の伝え手/ストライク・ゾーン代表
ヘンリー・ラモス(写真:トゥサンベアーズ)

14日のKBOリーグは全5試合が18時30分開始のナイトゲームで行われた。

キウムヒーローズ-トゥサンベアーズ(コチョク)は、トゥサンのヘンリー・ラモスの「ひとり舞台」となった。

キウムが3-4で1点を追う8回裏1死、キウムの4番ソン・ソンムンが放った飛球をトゥサンの二塁手チョン・ミンジェと右翼手ラモスがお見合い。さらにラモスの内野への返球が悪送球となった。

ラモスのエラーで三塁に進んだソン・ソンムンは6番イ・ヨンギュの適時打でホームに生還。キウムが4-4の同点とした。この日のラモスは、5回にも同点適時打となるライト前の当たりを逸らして計2失策。どちらもチームにとって痛いエラーとなった。

しかしラモスは9回表の攻撃、1死一塁で打順が回ると、センターバックスクリーンに勝ち越しの8号2ランホームラン。トゥサンはラモスのエラーを帳消しにする一発が決勝打となって6-4で勝利した。

映像:ラモスの勝ち越し2ラン(KBO公式YouTubeチャンネル)

◇6月14日(金)の結果

・LG 5 - 3 ロッテ(チャムシル)

 勝:エンス

 敗:イ ミンソク

・キウム 4 - 6 トゥサン(コチョク)

 勝:ホン ゴンヒ

 敗:チュ スンウ

・KT 1 - 11 KIA(スウォン)

 勝:アルドレッド

 敗:クエバス

・ハンファ 4 - 11 SSG(テジョン)

 勝:ソン ヨンジン

 敗:ムン ドンジュ

・NC 4 - 7 サムスン(チャンウォン)

 勝:コナー

 敗:ペ ジェファン

⇒ KBOリーグ公式戦日程と結果(ストライク・ゾーン)

⇒ KBOリーグ順位表(ストライク・ゾーン)

◆「上位5チームがいずれも勝利」

この日はAクラス(1~5位)とBクラス(6~10位)のチームが対戦。いずれも上位チームが勝利した。1位KIAタイガースから4位トゥサンまで1ゲーム差。5位のSSGランダーズがトゥサンを3ゲーム差で追っている。

※本記事は韓国KBOリーグ各球団から写真使用の許可を得て掲載。連日、KBOリーグの結果をお伝えしています。

韓国プロ野球の伝え手/ストライク・ゾーン代表

2002年から韓国プロ野球の取材を行う「韓国プロ野球の伝え手」。編著書『韓国プロ野球観戦ガイド&選手名鑑』(韓国野球委員会、韓国プロ野球選手協会承認)を04年から毎年発行し、取材成果や韓国球界とのつながりは日本の各球団や放送局でも反映されている。その活動範囲は番組出演、コーディネートと多岐に渡る。スポニチアネックスで連載、韓国では06年からスポーツ朝鮮で韓国語コラムを連載。ラジオ「室井昌也 ボクとあなたの好奇心」(FM那覇)出演中。新刊「沖縄のスーパー お買い物ガイドブック」。72年東京生まれ、日本大学芸術学部演劇学科中退。ストライク・ゾーン代表。KBOリーグ取材記者(スポーツ朝鮮所属)。

室井昌也の最近の記事