【宮城県 松島町】地産地消で美味しく楽しむ!噛むほどに甘い黄金色の玄米 [幡谷地区]
『このジャガイモは北海道、あのピーマンは宮崎県、ネギは群馬県でゴボウは青森県・・』と、例えばこんな感じでスーパーマーケットに行くと、必ず品物に記載されている産地名。スーパーの買い物の楽しみ方の1つとして、値段や品揃えに限らず産地を見ていくと、結構面白い。
筆者の場合は「宮城県産」と記載されている物を発見すると『県内のどこなの?』と、ついつい深掘りしてしまう。というのは「地産地消」という言葉をいつも頭の片隅に置いているのだが、考え方によっては地元で栽培・製造された食材というのは、この土地でしか採れたて・出来立てを味わうことが出来ない食べ物(※県外に販売されている物を除いて)つまり、地元の食材を気軽に味わえるということは、地元の人々の特権でもあるのだ。
今回は、そんな地元食材の中から'黄金色に輝く美味しいお米'をご紹介していこう!
松島町の町内地区にあるお米屋「浅野商店(あさの しょうてん)」で、宮城県が誇る玄米ブランド「金のいぶき」を発見!『どこのスーパーでも売っているでしょ』という声が聞こえてきそうだが、実はこの「金のいぶき」は販売店舗が限られているため、なかなか出会える機会が少ないのだ。大手オンラインストアー(※インターネット通販)などで販売されているイメージがとても強く、他のお米よりも希少価値があるような、やや敷居が高い雰囲気をまとっている。
さて、浅野商店で販売している「金のいぶき」は松島町の幡谷(はたや)地区で栽培された物。松島町の金のいぶきは初めて目にしたので、更に嬉しさが込み上げた筆者だ。食べきりサイズの2合(300グラム)で、パッケージはしっかりとした米袋の素材。手のひらサイズで可愛らしい見た目という事もあり、このまま贈り物としても使えそうだ。
玄米というと米の外側にあたる籾殻(もみがら)は取り除かれてあるが、その先の内側にある糠(ぬか)や胚芽(はいが)はそのまま存在しているので、独特の食感がある。そのため、食べ慣れるまでは白米と混ぜ込んで炊き上げることが一般的。その食感は『シャキ、サクッ』とした後に『プチプチッ』としたもっちり感を同時に楽しめる。
筆者は、白米を混ぜずに100パーセント玄米のみで炊き上げることに決定!2合を炊飯器にザーッと投入したら、軽く水洗い。ここで注意したいのが、ゴシゴシと何度も洗わないことだ。玄米を洗いすぎるとせっかくの栄養素(糠や胚芽)が水で流されてしまうので、要注意。手で軽く2、3回ほど玄米を撫でるくらいで大丈夫だ。
宮城県の'金のいぶきブランド'の説明によると、美味しく炊くには水加減にポイントがあるそうだ。例えば、筆者は2合を炊くので、炊飯器の水の目盛りは「2」のところに合わせるのが通常だ。しかし、そこから少し超えた位置まで水を多めに入れるのが上手に炊くポイント!
加えて、炊飯器の種類にもよるのだが、内側に米の種類ごとに目盛りが記載されている場合があるが「白米」の目盛りを使用しよう。
水加減を調整した後は、そのまま30分程寝かせて水分を吸わせる、これが2つ目のポイントだ。30分経過後に、最後のポイント塩をひとつまみ入れて軽くかき混ぜる。塩をちょっと入れることで、玄米の甘味が更に増して美味しくなるそうだ。さあ、早速スイッチオン!(※炊き方は通常の「白米」の炊き加減でOK)
ピーッと炊き上がりを知らせる音と共に、炊飯器を開けると「ふわぁ」っとお米特有のあま〜い香りと、白米では体感できない穀物の香ばしさが広がる。う〜ん、いい香り!!
さて、炊き上がった直後の金のいぶきを'しゃもじ'で混ぜると、パラっとしていてまだ硬めの手応え。ここがまたポイント!パラっとした玄米の姿に肩を落とす必要はなく、玄米は炊き上がってから蒸らしが必要なので、ザッと混ぜたらそのまま保温で2、30分放置。すると、もっちりふんわりした姿へと変わるのだ。
蒸らし終えた玄米で塩むすび。なんだか見た目は、白胡麻を混ぜ込んだような姿!そして、炊き上がった時にはあまり感じなかったのだが、ちょっと離れてみると本当に色合いは黄金色をしていて「金のいぶき」という名前に相応しい、神々しさを放っている(自分で握ったおにぎりだが・・)。
食感ももっちりプチプチとして、何より甘味がかなり強い!塩を隠し味に入れた事もあるかもしれないが、白米の甘味と比べると断然玄米の方が上だ。炊き上がりの湯気の芳しさに、この味わい。うまいなぁ。
皆さんも地元産の「金のいぶき」を発見した際には、ぜひ味わってみてほしい。地元の美味しい食材を、地元の人々が食べることで新しい発見や気づきもあるかもしれないぞ。