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鹿島対グアダラハラを見て想う。中盤天国の終焉とドリブル天国への期待

杉山茂樹スポーツライター
グアダラハラ戦。3点目のゴールを決めた安部裕葵に駆け寄る鹿島選手(写真:ロイター/アフロ)

 今年、2018年はどんな1年だったのか。ロシアW杯から半年が経過したいま、クラブW杯初戦の鹿島アントラーズの戦いを見ると、方向性を見つけ出せずにいた暗いトンネルから脱出できたような明るい気分になる。

 鹿島がクラブW杯初戦で逆転勝ちしたグアダラハラは、メンバー全員がメキシコ人選手で固められていた。大きな選手の少ない、日本人が親近感を抱きたくなるチームだった。

 日本とメキシコ。それぞれの代表チームを比較すると以下のようになる。

 2018年ロシアW杯に臨んだメキシコ代表は179.2センチ(32チーム中28番目)、73.8キロ(同29番目)。対する日本は178.8センチ(30番目)、71.9キロ(32番目)。

 その前の2014年ブラジルW杯も、メキシコが177.5センチ(31番目)、71.3キロ(32番目)で、日本は178.0センチ(30番目)、72.8(31番目)だった。

 両者は体格的にボトムレベルで毎度、競り合う関係にある。

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スポーツライター

スポーツライター、スタジアム評論家。静岡県出身。大学卒業後、取材活動をスタート。得意分野はサッカーで、FIFAW杯取材は、プレスパス所有者として2022年カタール大会で11回連続となる。五輪も夏冬併せ9度取材。モットーは「サッカーらしさ」の追求。著書に「ドーハ以後」(文藝春秋)、「4−2−3−1」「バルサ対マンU」(光文社)、「3−4−3」(集英社)、日本サッカー偏差値52(じっぴコンパクト新書)、「『負け』に向き合う勇気」(星海社新書)、「監督図鑑」(廣済堂出版)など。最新刊は、SOCCER GAME EVIDENCE 「36.4%のゴールはサイドから生まれる」(実業之日本社)

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