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うつ病と自律神経失調症の『共通点』とは?改善するには生活習慣や…

精神科医しょう精神科医/メンタルドクター

こんにちは、精神科医しょうです。

自律神経失調症は、交感神経と副交感神経のバランスが崩れることで引き起こされます。

それに対して、うつ病は感情や意欲を司る脳の働きに何らかの不調が生じて発症する気分障害のひとつです。

自律神経失調症とうつ病は併発することが多い病気ですが、実際にはどのような共通点があるのでしょうか。

今回は、自律神経失調症とうつ病の共通点についてご紹介します。

また、自律神経失調症によって起こる合併症の可能性についても解説していきます。

自律神経失調症とうつ病の共通点

自律神経失調症とうつ病には、下記のような共通点があります。

・精神的、身体的症状が慢性的に続いている
・ストレスの多い環境に身を置いている
・気分の落ち込みや倦怠感が続いている
・ストレスが原因で症状が悪化することがある
・脳の神経伝達物質のバランスの乱れが関係している

自律神経失調症とうつ病は、どちらも慢性的に精神的・身体的症状があります。

自律神経失調症の症状には、疲労感、頭痛、ふらつき、ほてり、頭痛などの身体症状のほか、イライラや気分の落ち込みなどの精神症状があります。

一方、うつ病の症状には、気分の落ち込み、興味の喪失、体重の減少または増加、不眠や過眠などがあります。

どちらもストレスが原因で発症する可能性があり、心臓神経症や不安症など他の病気のリスクを高める可能性があります。

自律神経失調症と併発の可能性がある病気

不安症

不安症は、その名の通り過度な不安や恐怖によって、日常生活に支障が出るほどの症状が現れる病気です。

不安症にはパニック症や社交不安症、全般性不安症、強迫症などが含まれ、どの不安症においても自律神経失調症を併発する可能性があります。

不安が強くなることでストレスを感じ、交感神経が身体を興奮状態にさせます。

動悸がしたり、汗を吹き出したり、手足の震えや冷えなどが引き起こされ、さまざまな臓器に負担がかかります。

この状態が長期化すると、いずれ自律神経失調症を発症してしまう可能性があります。

パニック症

パニック症は不安症に含まれる精神疾患で、突然理由もなく動悸が激しくなったり、めまいや発汗、震えや息ができなくなるような感覚になり、日常生活に支障がでます。

このような症状をパニック発作といい、パニック発作は自分ではコントロールすることができません。

ときには、発作によってこのまま死んでしまうのではないかと感じることもあります。

そして、また発作が起こるのではないかという予期不安が生じて、特定の集まりに参加したり外に出かけるのが怖くなるといった、精神症状が現れます。

パニック発作も自律神経失調症も、脳の扁桃体という部分が過剰に反応することで起こります。

パニック発作によって交感神経が過剰に活発化することにより、自律神経のバランスが乱れ、自律神経失調症になる可能性があります。

自律神経失調症と似た病気

心身症

心身症は、ストレスや不安、うつ病、トラウマなどの精神的な要因が原因となって発症すると考えられています。

心理的なストレスや不安によって自律神経の働きが乱れ、体内のホルモンバランスや血流が変化して身体症状を生じることがあります。

また、心身症の発症には、遺伝的要因や生活習慣の影響もあると考えられています。

心身症の治療は、まず原因となるストレスや精神的な問題を解決することが大切です。

ストレスの軽減や認知行動療法、リラクゼーション法、心理療法、薬物療法などが用いられます。

また、運動や食事改善、睡眠の質の改善など、生活習慣の見直しも重要です。

心身症は、医学的な検査で原因が見つからない場合には、心理的な要因が関与している可能性が高いため、心療内科や心理療法を受けることが有効です。

自律神経失調症の改善方法

生活習慣の改善

自律神経失調症は、ストレスや過労、不規則な食生活、睡眠不足などの生活習慣の乱れが関係していることが多いため、これらの改善が大切になります。

規則正しい生活を送り、ストレスを減らすために瞑想やヨガ、ストレッチなどのリラックス法を取り入れましょう。

バランスの良い食生活を意識する

たんぱく質や食物繊維、ビタミンなど栄養バランスの良い食事を取るように心がけましょう。

カフェインやアルコールなどの刺激物、塩分や糖分、脂の多い外食を控えることが大切です。

また、深夜に夜食やお菓子を食べると胃腸に負担がかかり、自律神経の乱れが生じる可能性があるので気を付けましょう。

適度な運動をする

適度な運動を習慣づけることによって、自律神経のバランスを整えることができます。

少し息が上がる程度の早歩きや、ウォーキングなどの有酸素運動がおすすめです。

通勤時間などはなるべく階段を使うようにするなど、工夫すると良いかもしれません。

ただし、激しい運動は症状を悪化させることがあるため、無理のない範囲で行いましょう。

まとめ

自律神経失調症とうつ病の共通点、違いや併発する可能性がある病気について紹介しました。

自律神経失調症とうつ病は共通する症状もありますが、根本的に異なるものなので、判断に迷う場合は症状が悪化する前に病院で検査してもらいましょう。

自律神経失調症の症状が重くなると、うつ病や他の精神疾患を引き起こしてしまう恐れがあるので、無理をせずに早めに相談してくださいね。

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精神科医/メンタルドクター

HSP気質とメンタルヘルスについて発信している精神科医。精神科外来で診療を行い大学で研究も行っている。instagramのフォロワー7万人以上。著書:頑張り屋さんのための心が晴れる本(KADOKAWA)、新刊:精神科医が教える笑顔うつから抜け出す方法(2023年8月16日発売)。私のブログのテーマは、「他人軸でなく自分軸で気楽に生きる」です。あなたはこんな悩みをお持ちではありませんか?「他人の顔色ばかりみてクタクタ」「自分の意思で生きられない」「いつも後悔ばかりでグルグル一人反省会」こんな他人軸の悩みでクタクタなあなたは、上記の私の名前をクリックして公式ブログから自分軸を目指しましょう♪

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