VARが奪った2分33秒 三笘の神の足 AI対人類のはじまり
KNNポール神田です。
早朝4時からの試合は、すでに終わった時間、6時に起床…。
4時にはやはり起きられなかった…残念!
しかし、日本VSスペイン戦の結果がとても気になる…。
いや、結果を知らずにして、無事に観戦できる方法を考えてみた…。
ニュースは絶対に見ても、聞いてはいけない。
ただ、そのまま、テレビをつけては、各放送局の報道結果が目にはいってしまう…。ネットも禁止だ。SNSも危ない…。
テレビを音をオフにして、録画のチャンネルからたどる…。
録画がしっかりと録れていた。
一方、ABEMAにいたっては、時間差による視聴が当然だから、得点表示がないから安心だ。
■後半5分13秒…決定的な日本の追い越し点?
後半の5分13秒、決定的な日本の追い越し点でスペインへの逆転となった。
だが、ボールはラインを割っているようにも見えた…。従来の歴史上でのサッカーでは、ゴールラインは、副審の旗の判定をもとに主審がゴールの有無を裁定している。ほんの10秒もあれば、ゴール結果の有無は副審の判定で結果が別れる…。
試合が中断で、ゴールの行く末が気になる…まさに、神に祈る時間でしかない。
結果は日本の勝ち越し点! これは本当にラッキだー!
いや、テクノロジーの結果対審判団の判断の戦いであった。
三笘の左足のキックの瞬間をテレビ画像からアナログ判定してみた…。
iPhoneをテレビにかざし録画して、該当シーンをゆっくりと再生しながら、ラインを割る瞬間のボールを目視で確認してみた。
一切の加工もおこなっていない。
ボールがラインを割っているのは確実だ。
しかし、サッカーでは上空から見た場合で判定をする。
SNSで探すと、上空からの画像があった…。それでも、本当の真上からではない…。
今までの地上からの判定だと、人間の視差による判定が優先されていたはずだ。
このツイートのように、従来はゴールラインを割ったと思われたボールも本当は割れていなかったというVARの判定が多くなると、目視との差がますます多くなることだろう。
むしろ、この判定は、AIやビデオではなく、最終的な判断は、経験を積み、選ばれた職域である『主審』に委ねられる。
ただ、問題はそこではない。判定に要する時間が最大の問題だ。
■ライン判定に要された『2分33秒のロスタイム』
しかし、今回のライン判定は、5分13秒から、7分47秒までの『2分33秒』の時間が割かれた。当然、その時間は、ロスタイムに加算されてくる。
『VAR』のカメラやAIによる瞬時の判断が、人間が受け入れるために必要な時間が、この2分33秒だった。
AIたちからすると、また、人間がトロトロと確認作業をしていると思っていることだろう。しかし、AI判定を基準にしてしまうと、今ままでの人の目で見たルールの判定基準が大きくゆらぎかねない。
ABEMAの解説でも本田圭佑が、『出てたっぽい』を連呼していた。
野球やテニスなどにも、あらゆるスポーツにAIが介在してくると、人間が見て判断していたことがいかにあやふやだったことが露見してくる。
しかし、スポーツのジャッジそのものが、人間の目によって行われてきたものだ。AIの目で判断されても、人類の目とかなりちがうものとなれば、それは違和感でしかない。むしろ、主審の事実とAIの真実の勝負の時でもある。
今回のW杯はそれを全世界で議論するためにあるようなものだ。