お風呂の「ピンクカビ」はカビじゃない?簡単な落とし方とすぐにできる予防方法
気温と湿度の高い夏は、カビが発生しやすい季節ですね。シャワーを浴びる機会も増えるため、お風呂場のカビが気になります。黒カビも気になりますが、お風呂独特ともいえる「ピンクカビ」も気になりますよね。じつは、「ピンクカビ」はカビではないことをご存じでしょうか?
ピンクカビの正体と対策はこちらです
・ピンクカビは「ルドトルラ」という酵母菌
・消毒用エタノールや除菌効果ありのお風呂洗剤で落ちる
・換気と「浮かせる収納」でピンクカビを予防!
・60度以上のシャワーをかけるのも効果的
それぞれを解説していきます。
ピンクカビは「ルドトルラ」という酵母菌
ピンクカビはカビではなく「ルドトルラ」と呼ばれる酵母菌です。赤い色素を出しながら増えるため、ピンク色に見えるのが特徴。石けんカスや皮脂、水分を養分にして増殖しますよ。カビよりも養分を必要とせず水分だけでも増えるため、あっという間に広がります。「ルドトルラ」の発生する温度は20~30度ですから、夏場は特に注意が必要ですね。
消毒用エタノールや除菌効果ありのお風呂用洗剤で落ちる
「ルドトルラ」をカビだと思って『カビキラー』や『カビハイター』などのカビ除去剤を使用していた人も多いと思います。もちろん塩素系のカビ除去剤には殺菌効果がありますので、それでも落とすことができますが、手袋をしたり換気をしたりと毎回使うのはちょっと大変。また、目の位置より高い場所で塩素系カビ取り剤を使うのは危険です(使用上の注意にも書いてあります)。
「ルドトルラ」は、消毒用エタノールや『バスマジックリン』などの除菌効果のあるお風呂用洗剤で落とすことができますよ。消毒用エタノールをピンクカビ部分に吹き付けて拭き取れば、だいたいはキレイになります。それで落ちない場合は、キッチンペーパーに消毒用エタノールを吹き付けて貼り付け上からラップを貼り、10分程度置いてからこすり取りましょう。除菌効果のあるお風呂用洗剤を使う場合は、お風呂用洗剤をスプレーで吹き付け、スポンジでこすり洗いをすればOKですよ。
換気と「浮かせる収納」でピンクカビを予防!
「ルドトルラ」は水分だけでも増えてしまいますから、とにかく乾燥させることが重要です。ですから、換気は必須。お風呂の換気扇は回しておきましょう。また、シャンプーやボディーソープのボトルは直置きせずに、浮かせるのがおすすめ。ボトルが棚や床に接していると、そこに水分や石けんカスなどがたまり、ボトルにもピンクカビが生えてきます。浮かせる収納グッズなどを使ってボトルを浮かせておけば、簡単にそれが防げますよ。
お風呂のボトルを浮かせるグッズは100均でも販売されています。詰め替えをそのまま浮かせられるアイテムや、ボトルハンギングフックを使えばボトルをタオルバーにかけられますよ。他にも磁石で壁に貼れるディスペンサーなども販売されています。また、シャンプーやボディーソープをお風呂場に常設せず、お風呂に入る時にだけ持ち込む方法もありますよ(浮かせる100均アイテムについてはこちらの記事で紹介しています)。
60度以上のシャワーをかけるのも効果的
カビも「ルドトルラ」も、熱に弱いという特徴があります。よく、水シャワーを浴室全体にかけ温度を下げてカビやピンクカビを予防する方法を耳にしますが、それよりも熱いシャワーをかける方が効果的。温度が高い方が水分も蒸発しやすいですよ。換気扇を回しながら行えば大丈夫。
お風呂を使い終わった後に、シャワーの温度を60度ほどに上げて浴室全体をザーッと流していきましょう。注意して欲しいのは、熱いお湯を流し終わった後に必ずシャワーの温度を通常に戻しておくことです。うっかり温度をそのままにしておくと、次にシャワーを使う際に熱湯でやけどをしてしまう危険がありますよ。その点だけは必ず確認しましょう。
ピンクカビを簡単な方法で撃退・予防しよう!
ピンクカビとよばれる「ルドトルラ」を、毎回塩素系のカビ取り剤で除去するのは大変です。でも、消毒用エタノールや除菌効果のあるお風呂用洗剤なら簡単に使えます。また、換気や浮かせる収納、熱いシャワーでピンクカビを予防していきましょう。
※洗剤を使用する際は、それぞれの注意書きをよく読んで安全に使用してください。
※熱いシャワーでのやけどに充分気を付けてください。