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元家政婦が教える「家事の裏技のNG3選」よかれと思ってやったこと実は間違っているかも?

マミプロ主婦®・元家政婦

面倒な家事は、なるべくラクにしたいもの。そこで登場するのが「家事の裏技」ですよね。たとえば、汚れのつきやすいところにマスキングテープを貼って汚れを防止するなど、手軽にできて効果のある裏技が結構あります。ですが、中にはやらない方がいい裏技も。この記事では、元家政婦の私が「家事の裏技のNG」をご紹介します。

1.冷蔵庫の上にラップを敷く

冷蔵庫は高さがあり、上の部分は掃除が面倒な箇所です。そこで、冷蔵庫上にラップを敷き、汚れやホコリが溜まったかな? と思ったときにはがして交換する裏技があります。「これは便利!」と思うかもしれませんが、ちょっと待って。上部に排気口があるタイプの冷蔵庫だと、そこをふさいでしまうことになります。上に排気口がなくても、本体の熱がうまく逃せず、冷蔵庫に負担をかける場合も。冷蔵庫の上には何も敷かず、何も置かないのが正解ですよ。

2.お風呂を使った後に水シャワーをかける

これからの季節、お風呂のカビはやっかいですよね。カビ予防のために、お風呂を使った後、全体に水シャワーをかけ、お風呂場の温度を下げる裏技があります。しかし、これはNG。シャンプーなど湯アカになる汚れを流すという点では正解ですが、問題は水の温度です。冷たい水ではなくお湯を使うのが正解なんです。できれば、50度くらいの熱めのお湯がおすすめ。食器を洗ったときも、水で洗うよりもお湯で洗った方が早く乾きますよね。

カビを生やさないためには、湿度を上げないことがとても大切です。温度の低い水よりも、お湯の方が水分が早く蒸発してくれます。熱いお湯をサッと全体に流し、それから換気扇を回しておく方がカビ対策に効果がありますよ。※やけどを防ぐため、50度以上の熱いお湯を使った後は、すぐに普段使用する温度に設定を戻してください。

3.とりあえずメラミンスポンジを使う

水だけで汚れが落とせるメラミンスポンジは便利な掃除道具です。洗剤を使わない裏技で、さらにエコな感じがしますよね。しかし、メラミンスポンジは洗剤を使用しない代わりに、汚れを削って落とします。使う場所を間違えると、傷をつけたり色落ちが発生する場合がありますよ。洗面ボウルやシンクなど、水回りでの使用が多いかもしれませんが、元々のコーティングが剥がれたり、細かな傷をつけてしまったりすることも。メラミンスポンジは使う場所を選び、安易に使わないのがおすすめです。※メラミンスポンジの使用方法などについて詳しくは、過去記事「安易に使うと後悔も?元家政婦が使わないと決めている掃除アイテムとは?」もご覧ください。

よく考えてからためしてみよう!

新しい家事の裏技を見聞きすると、「便利そう!やってみたい!」とすぐにためしたくなりますよね。でも、「どういう理由なのかな?」と、ちょっと考えてみるのも大切です。実は逆効果だった! なんてこともありますよ。

床掃除をラクにする裏技的方法は、過去記事「なるべく掃除機かけたくない!元家政婦が朝イチでやる『床掃除をラクにする習慣』とは?」もぜひご覧ください。

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プロ主婦®・元家政婦

主婦歴20数年の元家政婦ライター。主婦力を活かして稼ぐ「プロ主婦」です(プロ主婦は登録商標です)。掃除や料理はもちろん、ママ友付き合いやPTAネタ(PTA会長経験あり)、100均おすすめグッズなど主婦目線のお役立ち情報をお届けします。家庭料理スペシャリスト、2級家事クリエイター(料理科目・掃除科目)資格を保有。実家は清掃会社を経営していました。1976年生まれで、2005年生まれの息子と2015年生まれの娘、3歳年上の夫と都内に暮らしています。100均マニア、ドン・キホーテの掃除グッズマニアとしてヒルナンデス!、熱狂マニアさん、DayDay.等のテレビ番組やラジオなどへも出演しています。

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