ひんやりする日は、温かいお茶とお団子を。ローカル民からも愛される月島の和菓子屋さん。
月島のメインストリートといっても過言ではないもんじゃストリート。
海外からの観光客もかなり増え、2、3年前の賑わいがほぼ元に戻りつつあるなぁと実感できる今日この頃。
一見和菓子とは縁のなさそうなソースやキャベツの香り漂う商店街ですが、その一本裏手には、月島の歴史を見守ってきたお店のひとつ「ニコニコ喜久乃家」さんがお店を構えています。
元々はラーメンなどのお食事も提供していたという、昔ながらの和菓子屋さん。ご主人も兄弟揃ってランチなどの忙しい時間はお手伝いをなさっていたとか。
現在も海苔巻きから稲荷寿し、毎日の和菓子から季節の和菓子まで、近隣の方の日常に寄り添うお菓子が勢ぞろい!一本100円代からという、なんてお財布に優しい価格設定…!
今回は、まだまだ肌寒い日にもほっこりできるお団子2種類、「海苔巻きのお団子」と「草団子」をご紹介します。
「醤油と海苔」が食欲をそそるお団子。お醤油は控え目ですが、海苔がたっぷり巻いてあり旨味もしっかり。お餅も噛み応えのある芯の強い食感なので、おやつというよりは主食の代わりとして朝ごはんやお昼ご飯にも。わたしのおすすめは、軽くオーブントースターで温めて直していただく食べ方。お好みで七味唐辛子を添えれば、お酒のあてにも。
糯米特有の甘味がより引き立ちます。
ちょっと珍しい、三色団子ならぬ二色団子の「草団子」。通常のお団子と蓬団子の二色の取り合わせ。一串で二つの味わい、ちょっとラッキーでお得な気もしますね。こちらも芯がしっかりとしたお餅なので、噛めば噛むほど蓬の爽やかな風味が広がります。こしあんの甘味は控え目でも、青臭くならないまま蓬の清涼感を最後まで美味しくいただけます。
お茶席に相応しい和菓子が美味しいのは勿論、こうして毎日の食卓やくつろぎのひとときにぱくっと食べられて、ほっとするような和菓子も同様に美味しいんですよね。
ローカルな街和菓子の魅力に触れられる和菓子屋さんでした。
<ニコニコ喜久乃家>
東京都中央区月島3-17-5
03-3532-2525
月~金・土日祝日 10時~19時
定休日 火
東京メトロ有楽町線・都営大江戸線「月島」駅 10番口より徒歩3分
都営大江戸線「勝どき」駅 A7番口より徒歩6分