熱帯低気圧が発生する予想 もし台風になれば21号
今夜までに熱帯低気圧が発生へ
タイトル画像にあるように、きのう28日(日)からグアム島近海にあるまとまった雲域付近で低圧部が解析されています。
低圧部とは、周囲より気圧が低く、循環はみられるものの、その中心付近がハッキリとしない熱帯擾乱(ねったいじょうらん)のことで、中心付近がハッキリと解析されるようになれば、熱帯低気圧、いわゆる台風のたまごに名前が変わります。
気象庁の予想天気図によると、この低圧部は今夜29日(月)午後9時までには熱帯低気圧に変わり(TDマーク)、あす30日(火)にかけて、やや発達しながらフィリピンの東海上を西寄りに進む予想です。
フィリピンの東海上は、まだ海水温が30度前後ありますので、今後台風に発達する可能性もあると思われますが、今月はまだ台風が1個も発生していなく、台風の発生しない11月は10年ぶりになるところなのですが、果たして今後台風が発生するのか?あるいは発生するならば師走に入ってからなのか?などに注目したいと思います。
もし台風が発生すれば、10月下旬の台風20号以来、ほぼ1か月ぶりの台風21号となります。
ECMWFの予想では?
参考までにECMWF(ヨーロッパ中期予報センター)の予想では、新たに発生する熱帯低気圧はフィリピンの東海上で台風と思われる勢力に発達し、進路を次第に北寄りに変えて、今週12月3日(金)頃には、弱まりながらも、小笠原諸島父島の南海上付近にまで北上する計算となっています。
日本を含む諸外国の様々な計算をみると、台風に発達を見込む計算がかなり多くなっていますが、ECMWFのように小笠原諸島方面を指向する計算がある一方、フィリピンを目指して西進させる計算やフィリピンの東で停滞しつつ衰弱してしまうものなど、かなりばらついている状態です。
師走の台風接近は2004年以来なし
ちなみに台風となるような計算で、本州付近への北上を予想する計算は一つもありませんが、もし仮に沖縄や小笠原諸島の300キロ以内に近づく、接近ということになれば、師走に日本へ接近する台風は2004年台風27号以来、17年ぶりということになります。
もし台風が発生した場合は、このあたりにも注目したいと思います。