栗がごろごろ!電子レンジでほかほか「びっ栗だんご」味もネーミングセンスも絶妙な秋のお取り寄せ和菓子
かぼちゃにさつまいも、そして栗。和菓子好きにも洋菓子好きにもたまらない秋の三大味覚。あちこちの産地から収穫の便りが届き始めた和菓子屋さんやパティスリーにブーランジェリー、スーパーはついついお財布の紐と胃袋の紐が緩んでしまいますね。
その芋栗南瓜、全てが特産品といっても過言ではないのが熊本県。
熊本県を代表する郷土菓子、さつまいもをあんこと共に生地で包んで蒸しあげたいきなり団子はもはや全国的にも名が知れ渡り、一年を通して冷凍販売されていますね。
いきなり団子は熊本市を中心に県北にて発祥されたといわれています。そして県南は、山江村を中心とする栗の名産地でもあるのです。
今回は、山江村のやまえ栗と共に歩んできた「やまえ堂」さんの「びっ栗だんご」をご紹介。
まずこちらの断面、いかがですか?熱々ということもありますが、少なくとも私がいただいた2個は菓銘に嘘偽りがありません…本当にびっくりしました!!
冷凍状態で販売されており、私は自然解凍後レンジで加熱していただきました。ちょっと食べるのにぴったりかなぁという気持ちと、このくらいの大きさならば言うてもあんこが多めなのかな、それも嬉しいななどと高をくくっていたら度肝を抜かれました、見事に。
一般的なびっくり団子同様に、生地は塩味がついたもちもちとした薄い生地。小麦粉と餅粉の記事は、一見お饅頭のような大きさでありながら生地の膨張性などはないタイプ。
でこぼことした断面に鼓動が高鳴りつつ、ちょっぴり穴のあいた部分から半分に割ってみると…灼熱の湯気と共に飛び出してきた栗の芳香と黄金色の立派なお姿!!あんこの甘い匂いと栗の香ばしさが、湯気が揺らめくように右の鼻腔左の鼻腔へと交互に忍び込んでくるので、ずっとこのままでいたい。
しかし意を決して、あつあつのびっ栗だんごを思い切り頬張れば、素朴ながらも非常にツボを心得た甘露に眉根は上がりっぱなし。つぶあんの甘さも丁度良く、一見固そうに見える火取り具合も栗のほくほく感との調和がとれたナイスバランス。これは温かくしてこそ美味しい粒あん。そして肝心の栗は、初めは甘露煮らしい甘さがしゅるりと広がりますが、すぐさま栗そのものの風味や薫香が押し寄せ、ほくほくとした小豆と栗の旨味を皮の塩気がきゅっと引き締めるのでエンドレス。
このご時世は非常にリッチな栗でありながら、郷土の魅力がぎゅっと詰まった、素直に美味しいという気持ちで満たされる温かい和菓子。これは肌寒いこの時期にぴったりなお取り寄せですね。
最後までご覧いただきありがとうございました。
柳谷ナオ
<やまえ堂>
公式サイト(外部リンク)
熊本県球磨郡山江村山田丁821
0966-24-7324
9時~17時
定休日 祝日